暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第51話 節乃食堂の厨房、本物のセンチュリースープとは!?
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?こんなにも美味いのにか?」
「うむ、元々センチュリースープは自然界に存在するモノなんじゃよ。昔ジロちゃんが取ってきてくれてな、その一口が忘れられないほど美味しくてその味を再現したいと思って作ったのがこのセンチュリースープなんじゃよ」


 想い人の贈り物を再現するためにこんなにも苦労をしてきたのですね、まさしく愛ですわ。


「じゃがこのセンチュリースープはあたしゃの中では完全に再現できておらんのじゃよ」
「こんなに美味しいのに再現できていないんですか?」
「じゃあ自然界に存在するセンチュリースープってこれよりも美味しいって事ですか?」


 このセンチュリースープが未完成ならば、オリジナルはもっと美味しいんじゃないかとイリナちゃんとりあすが節乃さんに質問します。ですが節乃さんはちょっと考え込むような表情を浮かべました。


「どうじゃろうな、味を説明するのは難しいが……小猫や」
「は、はい」
「おぬしはこのスープを飲んで何かが足りていないと言ったな?そうなんじゃよ、丁度そんな感じじゃ。『本物』はこれに後一つ何かを足したような味……じゃがその一つがどうしても分からないんじゃよ」
「節乃さんでも分からないんですか……じゃあ私では到底理解できることではありませんね」
「本当にそう思うか?」
「えっ……?」


 節乃さんは小猫ちゃんの顔をジッと見つめながら真剣な表情を浮かべました。


「小猫、何故あたしゃがここにおぬしを連れてきたか分かるか?各国の大統領や著名人、今まであたしゃの料理を食べて絶賛はしても意見を出した者は一人もおらんかった。あたしゃはおぬしの『味覚』と『感性』、そして恐れずに自分の考えたことを実行できる『好奇心』に惚れたんじゃ。おぬしならセンチュリースープを完成させることができるかもしれんと思ったからスープの材料を見せたんじゃよ」
「私がセンチュリースープを……?」
「飲んでみたくないか?本物のセンチュリースープを……」


 本物のセンチュリースープ……それを聞いたわたくし達は全員が目の色を変えました。


「ああ、俺は飲んでみたい!皆もそうだよな!」
「勿論よイッセー!」


 イッセー君の問いに全員が首を縦に振りました。こんな話を聞いて行かないわけがありませんわ。


「おぬしらは『時期』がいい!センチュリースープは100年に一度しかその姿を現さん、故に『センチュリー』スープ!!そしてその100年目が今年!!まさに今!!運命としか言いようがない『タイミング』!!今グルメタウンにはその情報を知っておる男がスープを入手する為に美食屋を集めておると聞く。おぬしなら直ぐに雇ってもらえるじゃろう、イッセー!まずはそこに向かうんじゃ、そしてセンチュリースープを入手して本
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