暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第51話 節乃食堂の厨房、本物のセンチュリースープとは!?
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桃イモ』は皮をむいた後4℃の塩水に1年つけておかないとヌメリが取れないし隣にある『ゴリニラ』は切り口に粘着性があるため何百回も切らないとバラバラにならない……ここにあるほとんどの食材が仕込みに手のかかるものばかりだ」
「なるほど、こんなにも手間がかかる食材が多いから予約制なんだね。これは10年も待つことになるよ」
「それは違うじょ、祐斗君」


 祐斗君が節乃さんがお店を占めているのは食材の仕込みに時間がかかるからと言いました。わたくしもそう思いましたが節乃さんは祐斗君の顔の横で違うと否定するとロープにぶら下がって向こう側の通路に降り立ちました。
 ちょっとビックリしてしまいましたわ……


「ほれこっちじゃ、早よ来い」


 わたくし達は節乃さんを追って、ロープをターザンのように雄たけびを上げながら向こう側にわたりましたわ。えっ?わたくし達は飛べるだろうって?こういうのは場の空気にノッてこそですわ。


「節乃さん、さっき言った違うとはどういう事ですか?


 小猫ちゃんはさっきの節乃さんの言葉が気になったらしく彼女に質問をしていました。


「あたしゃが店を開けるのは『気分』によってじゃよ。と言ってもあたしゃの気分ではなく『食材』の気分じゃ」
「食材の……気分?」
「小猫や、料理人が食材を選んで調理するものだと思ってはおらんか?」
「えっ?普通はそうなんじゃないんですか」
「うっふっふ、それはおこがましい考えじゃ。そう考えているうちは誰もが半人前じゃな」


 食材の気分とはどういうことなのでしょうか?まさか食材がこの日に作ってほしいと料理人にお願いする……?いえいくら非常識なこの世界でも流石にそれはあり得ませんわ。


「その通りじゃよ朱乃、あたしゃは食材にその日の気分を訪ねて店を開けているんじゃ」


 えっ……?まさか心の中を読まれましたの?


「小猫、もしおぬしが料理人になる気があるのなら覚えておくといい。食材が料理人や客を選ぶのじゃよ」
「食材が料理人を……?」
「おぬしならきっといつか理解できるじゃろう……着いたぞ」


 節乃さんに連れられて来たのは巨大な鍋のあるお部屋でした。それにしても何て大きな鍋なのでしょうか、上に上がって下を見ればわたくし達が小さく見えるくらい大きくて高いですわ。


「こ、これはもしかしてセンチュリースープを仕込んでいる鍋か!?」
「デカすぎるだろう!?一体どれだけの食材がこの中にあるというのだ!?」


 イッセー君とゼノヴィアさんは目が出そうなくらい驚いていますがわたくし達も同意見ですわ。わたくし達が大きな鍋を見上げていると節乃さんは大きく跳躍して鍋の上に降り立ちました。


「えっ……えぇ〜……節乃さんど
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