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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百五話
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四月三十日、朝七時。

「もしもしヴィッサリオン?」

まだ早朝だが、ヴィッサリオンなら起きてるだろうと電話してみた。

『若? どうしたんだこんな朝早くに』

「命令だ」

『っ…何かあったのか!?』

「あった。故に命じる。GWが明けるまで、休暇をやるから家から出るな。
どうしても出る場合は必ずCADを持ってるフィーネと行動する事。
あと、全力で気を回しつづけておけ」

『若がそういうって事ぁ、モンスター関係か?』

「ああ。怪異としての格は低いが元の人間がぶっちぎりでやべぇ。
気功や魔法があっても……箒でも勝てるか怪しい相手だ」

『それほどか……。で、相手の特徴は?』

「いいか、見かけたら絶対逃げろよ」

『おう』

「対称の名前は暫定的に【カースキャット】。見た目だが……」

『……………』

「下着姿の猫耳女子高生だ」

『………………………若のお仲間?』

「ちげーよ! 確かに猫耳だが俺は下着姿で街を徘徊しねーよ!」

『わかったわかった。部下にも伝えておく』

「ああ。頼んだ」

通話ウィンドウを閉じる。

「ふぅ……」

別のウィンドウを中央に開く。

それは街の略図で、一ヶ所赤い光点がある。

(あの羽川翼もよもや空からの監視には気付くまい)

移動する赤い光点。

その通過点に黒いバツ印がついた。

「もう四人目だぞ………」

そのバツ印のポイントは、住宅街の路地。

この時間では人通りの少ない場所だ。

ウィンドウに『通報完了』の文字が浮かぶ。

カンファレンスが合成音声で119にコールしたのだ。

「いっ君、何してるの?」

「ちょっと昨日のアレに関して」

「ああ、あの露出狂の?」

「うん。その人を人殺しにしないためのちょっとした作業、かな?」

「ふぅーん………………」

カプッ、て。

何故か耳を噛まれた。

「腰の辺りがぞわってくるからやめて」

「ふーんだ」

何故か拗ねていらっしゃる。

「いっ君はあの泥棒猫の味方するんだ?」

「泥棒猫って…いや確かに猫だけども」

「私育ちゃん応援してたのに」

「あー……成る程そっちか」

「こー君もなんであんなのと…」

ご機嫌ナナメな束さんを宥めている途中。

魔法の兆候を、サイオンの揺らぎを感知した。

「ごめん束さんまた後で!」

窓まで跳んで、そこから飛ぶ。

『ますたー、さっきの』

「エレンとリムだろうな」

家からそう遠くない所。

そこでアルシャーヴィン姉妹が両手を合わせていた。

その眼前の道路が赤熱し、一部アスファルトが溶けていた。


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