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リリなのinボクらの太陽サーガ
追憶のアンサング
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はここら一帯に先程のような爆弾を仕掛けるためだろうな」

「アイツに既視感がある理由はボクもわかったけど……なぜ彼女が襲ってくるんだろう? ん? ってことはユーリ!」

「新しい子の狙撃ですね、わかってます! R式スピリット・フレア展開!」

考えにふけかけたレヴィは即座にあることを思い出し、理解したユーリはホテルの外へ飛翔、遠方から泣く(クライング)ような悲鳴と共に飛来してきた狙撃を眦翼で防御し、飛散した魔力を即時吸収、損傷した防御の翼を補填どころか更に強化する。

「か〜ら〜の〜、S式エンシェント・マトリクス!」

すかさず翼の中で展開していた大剣をユーリは投擲したが、その大剣はほんの少し先で急に消える。まさか不発かと思ったサクラだが次の瞬間、遠方で爆発が起こった。

「え、えぇ!? あの子何したの!?」

「あ〜説明するとね。あれはエンシェント・マトリクスをサーチ技にした新魔法だよ。ボクのゼロシフト・リンクスはデバイス間を瞬間移動するものだけど、ユーリのは投げた攻撃魔法が相手の場所に瞬間移動するんだ。要するに『ユーリに狙われる=瞬間移動する即死攻撃に四六時中襲われる』んだよ。しかも本体を狙ってもR式スピリット・フレアが全部防ぐし、攻撃すればするほど防御力が強化されるんだもん。いやぁ、言葉にするとヤバいね!」

「いやヤバいで済まないよ!? 一人無敵要塞!? 知らないうちにマテリアルズの皆、異常に強くなりすぎ!」

マテリアルズのレベルにサクラが驚く中、冷静に周囲の伏兵を探していたディアーチェに向かって、この部屋にあったテーブルの残骸がまるで触手のように動き出し、彼女を捕らえようと迫り―――、

「たわけ、見えておるわ」

実は仕込み刀に改造していたエルシニアクロイツから抜刀、居合いで触手を斬り飛ばす。すると先の爆発で吹き飛んだ残骸の中から、不気味な笑い(ラフィング)声と共に先程の敵と似た強化服を着た女が現れ、彼女が腕を一振りすると多くの残骸が脈動と同時に動き出し、一斉に彼女達の下へ襲い掛かってきた。とはいえこの程度で彼女達が押されるはずもなく、ディアーチェに続いてレヴィがバルニフィカスを振るって薙ぎ払った。

「あ、やば!」

ドドドドン!!

だが薙ぎ払った残骸に仕込まれていた、というより残骸を運んでいた機械のハチが今の攻撃で自爆し、レヴィが巻き込まれかけるが咄嗟に気づいたディアーチェが防御魔法で彼女をかばう。

「敵の特性も知らず、迂闊に攻撃するな」

「いやぁ、少し前まで切り込み隊長やってたから、ついクセで……。でも今のハチって、ザ・ペインのを模したもの?」

「となると相手の特性も大方察せるが、ともかく残骸が多いここは場所が悪いな。一度撤退するぞ。ジャンゴはサクラと我で抱え
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