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極寒の中で
第一章

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               極寒の中で
 莫大人と残木林は今は莫の神託で中国青梅省青梅湖の傍にいた、莫はその湖を見つつ残に対して言った。
「この湖はこっちの世界でもです」
「ああ、塩湖だよな」
「死海と同じで」
 イスラエルにあるこの湖の様にというのだ。
「塩湖で」
「それで、だよな」
「ここに入りますと」
「浮かぶんだな、身体が」
「あと塩も採れます」
 塩湖だけにというのだ。
「それが出来ます」
「そうだよな、それじゃあな」
「今からですか」
「少しその塩を舐めてみるか」
「いや、お塩は今は」
 どうかとだ、莫は残に話した。
「いいかと」
「後でいいか」
「はい、それはです」
「普通に舐めるんじゃなくてか」
「食事の後にでも」
 その時にというのだ。
「楽しみましょう」
「酒と一緒にか」
「お酒とお塩も」
 この組み合わせもとだ、莫は残に微笑んで話した。
「あっさりしていて」
「美味いしな」
「ですから夜に」
 青梅湖で採れた塩を楽しむことはというのだ。
「その時に」
「そうか、じゃあな」
「まずはです」
「ギルドの依頼を受けるか、けれどな」
 ここでだ、こうも言った残だった。
「ここはえらく寒いな」
「高地ですから。ですが」
 それでもとだ、莫はトロールの大きな顔をどうかというものにさせて述べた。
「それでもです」
「半端じゃないな」
「この寒さは」
「マイナス何十度位だ」
「二十度は普通にあるかと」
「そりゃ寒いな」
「はい、これだけ寒いことは」
 それこそとだ、莫は残に話した。
「ここではです」
「そうはないよな」
「高地にあっても」
 それでもというのだ。
「ここはそこまでは」
「これは何か理由があるよな」
「はい」
 絶対にとだ、莫は残に話した。
「ですからここは」
「ああ、西寧のギルドにな」
「これから行って」
 そしてというのだ。
「そのうえで」
「このことで依頼があるかどうかな」
「見てみましょう」
「そうするか」
「はい、ここは」
 こう残に話してだ、そしてだった。
 二人は青梅湖からまずは西寧に向かった、その街の冒険者のギルドに行ってそうして神託を探すとだった。
 これはというものが実際にあってだ、莫は残に話した。
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