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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百八十八話
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「言うな」

「パパが搾られてた…。ほら房中術ってやつ」

言うなっつったろ。

「俺も箒も使えるぞ。そういう系統じゃないけどな」

「?」

「俺と箒の場合は互いの気を巡らせる奴だ。たしかに一方的に相手の力を奪うことも出来なくはないが、基本やらん」

「そうなんだ」

「相手から一方的に搾るのはある意味邪法だよ」

それは、怪異の技/業だ。

「アタシも修行したらつかえるのかしら…?」

「どうやって修行する気だバカ」

鈴の顔が赤くなった。

だが謝らない。

話をふったのは鈴だ。

「そっかー…あ、いや…でも…」

「?」

今年は色々厄介な事が起こる。

今の内に離れるのは吉かもしれない。

「まぁ、励め」

「ふふっ…なによそれ…。かっこつけたつもり?」

「修行するんだから励めでいいだろ」

「そうね…。ええ、精一杯、励むわ」
















早くも、三月二十四日が訪れた。

俺たちの学校の終業式。

そして、鈴が発つ日。

「お前が居ないと、女が私一人になってしまうな」

「鈴…お前いっちまうのかよぉ…。この二人のお目付け役俺一人になっちまうのかよぉ……」

「弾、もうちょっとまじめにやんない?」

俺たちは駅まで鈴を見送りに来ていた。

「そうね、この二人をアンタに押し付けて行くのは気が引けるわ、弾」

「「おい」」

押し付けるってなんだ押し付けるって。

「鈴。元気にやるんだぞ。俺はあの店でまっているから」

「うん。わかったわパパ」

ハオさんが、涙を堪えながら言った。

「あら、私には何も無いのかしらアナタ?」

「何を言えと?」

「……………………」

あ、シャオシンが黙った。


「一夏」

「ああ。頑張れよ、鈴」

唐突だった。

覚えのある感触だった。

唇の、柔らかい感触だ。

え?

目の前には鈴がいる。

鈴が俺にキスをしている。

目が、あった。

鈴は相手のキス顔を見たい派らしい。

鈴が、スッと離れた。

「一夏。好きよ」

「へ?」

「アタシはアンタが好き。愛してる。だから強くなる。
アンタに釣り合う女になりたいから。だから、私は修行しに行くの」

「え? ぁ、うん…?」

「アンタのその驚き顔が見れて満足よ」

え? どゆこと?

「二年後、アタシは強くなって帰ってくるわ。
返事はその時でいい」

鈴が? 俺を? マジで?

「愛してるわ、一夏」

そう言って、二度目のキス。

今度は、舌を絡めようと頑張っていた。


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