暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第119話:After
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
も失せたのか黙々と作業を続ける女性ハンター達。

「ゼロ…やっぱりこの辺りにルインのデータ反応は無いわ」

「そうか、ならばもう少し奥の方を調べてみるか。ついて来てくれアイリス」

「分かったわ………」

「どうしたアイリス?」

急に無言になったアイリスにゼロは疑問符を浮かべた。

それに苦笑を浮かべるアイリスは今まで胸の内にしまっていたルインへの愚痴を呟き始める。

「本当に勝手よねルインって、私達に何の相談もなく勝手にやって…それで散々私達に心配かけて…最後は信じてなんて…」

アイリスの愚痴にゼロは苦笑を溢してしまう。

「あいつの勝手によって救われたものもあるのも事実だがな。実際あいつの作戦でシグマウィルスによる二次災害を防ぐことは出来たし、地上のシグマウィルスの残滓は意思も何もない分、除去が容易だしな」

流石にルインもウィルス感知すら出来ない残滓は吸収出来なかったらしく、地上の所々では通信やモニターにノイズが入ったりするなど問題が起きているが事件当時に比べればマシだろう。

「お説教、また1つ追加ね。ルインにも見て欲しかったのに…形だけとは言え…」

アイリスがロケットペンダントを取り出すと、ロケット部分を開くと指輪があった。

近い内、ハンターベースによって行われるゼロとアイリスの結婚式がある…結婚式とは言えシグマウィルスによるイレギュラーの暴走で結婚式を行えそうな場所は無く、ハンターベース本部でのドレスも何もない、本当に形だけの結婚式が行われることになった。

「アイリス、そのすまなかったな。俺があんな事件が起きる前にもっと早く君に……レプリフォース大戦からあまり日が経ってなかったことや色々事情があったとは言え……」

結婚式は女性の憧れだと聞いたことがあるゼロは、アイリスにちゃんとした結婚式をさせてやれない自分を不甲斐なく思った。

「良いの、私はあなたとずっと一緒にいられるだけで…凄く幸せなの…ゼロ、不束者ですが…よろしくお願いします」

「アイリス…いや、俺の方こそ…君に色々迷惑をかけてしまうかもしれないが…」

「ふふふ……それにしてもエックス達はどうするのかしらね……?」

「あいつらのことだ。ルインが戻ってくるまではやらんだろう。あいつらは3人揃って…らしいからな…さっさと帰ってこいルイン。エックスとエイリアをあまり待たせるなよ」

ゼロとアイリスはルインの帰還を信じる。

何となくだが、ルインは必ず帰ってくると確信していたのである。

長い付き合いだからだろうか、あの最後の言葉は嘘ではないと確信出来たからだ。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ