暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第五十一話 お餅つきその三

[8]前話 [2]次話
「来ました」
「そうだったの」
「駄目でしたか?」
「駄目じゃないけれど」
 それでもです。
「お餅つきもさせてもらうのね」
「もうさせてもらっています」
 既にというのです。
「いやあ、いい汗かかせてもらいますね」
「そうなのね」
「先輩も一緒ですしね」
「それは偶然、いえ」
 言ってすぐに自分の言葉を訂正しました。
「お引き寄せね」
「そうですよね、これも」
「今日も阿波野君と一緒なんて」
「宜しくお願いしますね」
「はい、宜しくお願いします」
「お姉ちゃんと一緒に頑張って下さいね」
 妹達が先に挨拶をしました。
「今日も頑張って下さい」
「怪我には気をつけて下さいね」
「宜しくね」
 私もここで阿波野君に挨拶をしました。
「今日も」
「はい、こちらこそ」
 挨拶自体は普通で私は阿波野君と別れて妹達と一緒に男の人達についてもらったお餅を丸めるひのきしんに入りました。
 その時にです、髪の毛の上に三角布を被ってエプロンも付けてマスクをしてからでした。妹達に言われました。
「いい人よね、やっぱり」
「お餅つきまで来てくれるなんてね」
「阿波野君?どうもね」
 私は妹達に言いました。
「いい加減でしょ」
「別にいい加減じゃないでしょ」
「特に」
「そうよね、むしろ勇んでいて」
「素直な感じだし」
「素直なことは素直ね」
 私もこのことはその通りだと思いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ