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星河の覇皇
第七十部第四章 賊達への攻撃その二十七
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「確認されていません」
「生物が存在している惑星は多くともな」
「それで文部科学省が喜んでいるそうですが」
「そうした惑星が多くな」
「研究のしがいがあるというにですね」
「生物学者達が今から研究の計画を立てている」 
 連合の中のだ。
「軍も探検隊を出していくな」
「その計画も検討されだしています」
「そしてその検討は実行に移されるな」
「ほぼ確実に」
「多くの探検隊が出されるか」
「そうなります、そして」
 研究及び探検の後でだ。
「移住計画も動きますね」
「開発、開拓もな」
「また多くの土地や資源が手に入りますね」
「そして豊かにもなる」
 連合全体がだ。
「ただ、今回の外縁部は広い」
「手に入れた後は」
「じっくりと腰を据えた内政が必要になる」
「一世紀はかかりますね」
「かかるだろう、その間にまた豊かにならないとな」
 連合全体を見据えてだ、キロモトはまた述べた。
「産業を興し技術も発展させてだ」
「国力の伸張に」
「私としてはだ」
「中央政府の力をですね」
「より強くすべきだと考えているが」 
 しかしともだ、キロモトは述べたのだった。
「今の状況ではだ」
「そろそろですね」
「満足するべきかも知れない」
「中央政府の権限の拡大はかなりのものになりました」
 中央政府軍創設にとだ、八条も言う。
「戦争にも勝ち他にも中央政府の権限を拡大する法案を通せました」
「そして今回の作戦も行えている」
「それではですね」
「もうだ」
「満足すべきであり」
「次の世代に委ねるべきかも知れない」
 中央政府の権限のさらなる拡大はというのだ。
「よりな、しかしだ」
「各国政府も黙っていないので」
「また綱引きがあるかも知れないな」
「それは普通に考えられますね」
「連合だからな」
「はい、この国の政治史は綱引きでもあります」
 実際にとだ、八条も述べた。
「中央政府と各国政府の」
「それで各国政府の権限が強くなる時代もあった」
「今とは逆に」
「常に綱引きが行われている」
 キロモトもこの表現を使った。
「連合はな」
「実際に」
「千年の間行われてきた」
 中央政府と各国、集権派と分権派のだ。さらに各国同士でもまた様々な組織や団体、個人が争ってきた。それが連合の政治史なのだ。
「それで中央政府が強くなった時もあれば」
「各国が強くなった時もありますね」
「その各国もな」
「大国と小国で」
「どの国が主導権を握るかで衝突してきたな」
 各国の中でもなのだ。
「大国は自国こそがと言い」
「小国は合唱連携してでしたね」
 その大国にあたってきたのだ。
「そうした繰り返しで」
「混乱状況になり政治的な麻痺状態に陥ったこともな」
「あり
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