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ある晴れた日に
15部分:序曲その十五
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、それ有り得なくねえ?」
「なあ。何だからな」
「何でわかったのよ」
 坪本と佐々は冗談で囃したのだが咲からの返事は真実を告げるものであった。
「咲がピンクハウス好きだって」
「マジかよ」
「まさかと思ったけれどよ」
 三人は咲の言葉にまずは顔を顰めさせて驚いた。
「御前ピンクハウス派か」
「そういえば似合うか?」
「似合わない服は着ないわ」
 咲ははっきりと言う。
「だから。ピンクハウスだってね」
「咲は他にも色々と着てるけれどね」
 未晴が出て来て彼女をフォローしてきた。
「ピンクハウスはそのうちの一つってわけ」
「ロングスカートが好きなのよ」
 今のミニの制服はとりあえず置いている。
「実はね」
「まあいいんじゃね?」
 野本はそれを聞いてクールに答えた。
「人のファッションは人それぞれだからな」
「しかしそれでもよ」
 春華は顔を顰めさせて野本の服を見て言ってきた。
「あんたの服はまた酷過ぎるだろ」
「酷過ぎるって何だよ」
「何だよ、その格好」
 彼の制服だけでなくアクセサリーまで指摘していた。イヤリングやブレスレットをジャラジャラとさせている。確かにかなり特異な格好である。

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