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星河の覇皇
第七十部第三章 作戦発動その二十八

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「そしてその統一国家になればです」
「それに反発する者が出て来る」
「それが無政府主義になりますか」
「連合という秩序に反発して」
「それになりますか」
「連合は自由の国ですが」
 言論や信仰、集会結社等の自由が存在している。
「しかしです」
「その自由にも束縛があると感じてですね」
「それにも反発してですね」
「完全な自由を求める」
「そうした者も出てですね」
「そうかと」
 まさにというのだ。
「自由に反発してです」
「さらなる自由を求めてですか」
「無政府主義に走る」
「連合という国家に反発して」
「そのうえで」
「反発する心は誰にもあります」
 その人物が意識するしないに関わらずだ、理由なき反抗というジェームス=ディーン主演の映画があったがその映画にある様にだ。
「そしてそれがです」
「連合の場合は、ですね」
「連合の自由、連合そのものへの反発」
「それがあり、ですね」
「無政府主義者が出る」
「そうなのですね」
「そしてその彼等が連合に出てです」
 そのうえで、というのだ。
「無政府主義に向かい、ただ不法出国者に多いのは」
「無政府主義者もそうですが」
「犯罪を犯した者が逃げ出すケースの方が多いですね」
「どちらかといいますと」
「そちらの方が」
「はい、個人なり組織なりで」
 そうした単位はそれぞれにしてもだ。
「脱出してです」
「官憲の目を逃れて」
「その為に逃げている者もいますね」
「中には」
「そうした者も」
「こうした脱出させる仕事もです」 
 所謂闇の仕事の一つだ、マフィアが関わっていることも多い。
「取り締まることが決定していますし」
「今後は」
「そうなってもいますね」
「では、ですね」
「これからはですね」
「連合内のそうしたブローカーも摘発し」
「内部の憂いを絶っていくますね」
「そしてそれはです」
 その仕事はとだ、八条は内務省のスタッフ達を見て言った。
「貴方達のお仕事ですね」
「はい、そうです」
「それは我々の仕事になります」
「内務省の」
「それになります」
 彼等もこう答える。
「ですからお任せ下さい」
「こちらの仕事についてはです」
「内相も既にことを進めておられます」
「計画の段階ですが」
 だが今からというのだ。
「そうしていますので」
「この作戦の次はそちらにかかります」
「そしてそのうえで、です」
「連合内部のそうした組織を摘発してです」
「憂いをなくしていきます」
「期待しています、では」
 八条は彼等に微笑んで言った。
「そちらもお願いします」
「では、あとです」
「あと、とは」
 八条は内務省のスタッフの一人の言葉に応えた。
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