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おぢばにおかえり
第五十話 冬休みその十一

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「男の人は背が高い人多いのよね」
「そういえばそうね」
 上の妹もこのことは納得することでした。
「大教会長さんもそうだし」
「そうなのよね」
「大教会長さんなんて一八〇あるし」
 それに加えてお顔もよくてとても目立つ人です。
「他の人も」
「背の高い人多いわよね」
「凄くね。けれど女の人は」
「逆に小さい人多いのよね」
「特に私達はね」
 三姉妹どころか代々です。
「小さくて」
「そうよね」
「困るわ」 
 正直に言ってです。
「どうにもね」
「そうよね」
「あと十センチ欲しいのは私よ」
「本当にそうよね」
「十センチあったら」
 一六〇あればです。
「せめて五センチね」
「五センチね」
「それ位あれば」
 本当にです。
「文句ないのに」
「五センチって欲なくない?」
 上の妹は私の言葉に首を傾げさせてきました、年末年始で観光地にもなっている商店街はかなり繁盛しています。
「それだと一五五センチじゃない」
「そう、それ位でもね」
「お姉ちゃんはいいの」
「ええ、せめてね」
「一五五だとまだ小柄よ」
「けれど今よりましじゃない」
 一五〇センチよりもです、何か妹達もそこで止まりそうです。
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