暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第95話:Panic
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本気だった」

「エックス、気にしないでね」

「あ、ああ…」

微妙な雰囲気になったので今回はこれで解散となる。

これからは正式の仲間としてエイリアを迎え入れたエックスとルインだが、ゲイトに対してどこか遠慮しているようなエイリアの姿に2人は疑問符を浮かべた。

「ねえ、エイリア…どうしたの?ゲイトに対してどこかよそよそしいけど?」

「彼と何かあったのか?」

「え?…何でもないの、気にしないで」

「嘘、エイリアは嘘を吐く時、俯く癖があるから」

長い付き合いであるルインの目は誤魔化せない。

付き合いの長さが仇となったことにエイリアは深い溜め息を吐いて白状することに。

「私は…彼の造ったレプリロイド…ヴォルファングを…処分したの」

「え?ゲイトが造ったレプリロイドを?」

「そのレプリロイドに何か問題でもあったのか?」

「えっと、ゲイトの造ったレプリロイドは性格的な問題を持っていたの者もいたけど、ヴォルファングは真面目な性格で問題は一切起こさなかった。」

「ならどうして?」

「………彼の造ったレプリロイドは全て優秀だったわ。彼以外では解析出来ないほどの高度なプログラムが使われてその働きは想像を超える成果を修めたの…でもその性能の高さは周囲に危険だと考えられ始めて…そんな中、課題を無視して危険な行動を取るようなレプリロイドも出てきて彼の評価は下がっていってしまった。それでもゲイトは自分の実力を認めてもらうために高性能なレプリロイドを造り続けたわ。勿論、上司の命令を無視してね。そしてある日、事故と見せかけて彼の作ったレプリロイド達は処分されてしまったの。上司の命令だったわ。その時私も何体か…ヴォルファングもそのうちの1体で……」

「どうして真面目なレプリロイドまで処分したの?イレギュラー化もしてなかったんでしょ?」

ルインの問いにエイリアはゆっくりと頷いた。

「ええ、ただ彼の作り出すプログラムが高等過ぎたのよ。解析出来ない部分が多くて使用するのが難しかったの。」

「それだけの事で?…俺達だって未だに解析出来ない部分が多いのに…」

「言いにくいんだけど…彼は最強と呼ばれるエックスとゼロ、ルイン…あなた達を目指していたの。究極のレプリロイドが簡単に解析出来るようなものではまだ偽物だって…だから彼の作ったプログラムは誰にも解析出来ないほど高度な物になっていったの。私なんかより遥かに優秀だったのに…課題をそつなくこなした私の方が昇進。ゲイトの実力は誰にも認められる事はなかった。それからゲイトは孤立していき、ルインがゲイトをスカウトしなければ研究所から去っていってたわ」

「そんなことがあったんだ…でも酷いよね、ゲイト達の事を良く知りもしない癖にエイリアにそ
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