暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第91話:Tear
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を浮かべてドラグーンも波動の発射体勢に入り、今までとは比較にならないくらいの波動を放った。

「うわあああああ!!!」

波動とチャージショットが激突する。

一度は波動の壁に力負けしてしまったチャージショットだが、オーバードライブで強化した一撃はドラグーンの波動を見事に押し切り、ドラグーンの上半身と下半身を分断させた。

分断されたドラグーンの上半身と下半身が地面に音を立てて落ちる。

「はあ…はあ…やった…後はレプリフォースの中心部だけ…そいつらを倒せば…戦いは終わる…バッファリオやこの戦いで死んだみんなも浮かばれるはず…なのに…何で……涙が出てくるのかなあ…?」

OXアーマーの精神高揚で無理矢理抑え込んでいた悲しみが緊張が解けたことで溢れ出したらしい。

笑いながら涙を流す姿はこの凄惨な光景を作った者と同一人物とは到底思えないくらいに弱々しかった。

一方でエックス達はアイリス達を連れてハンターベースに戻ったが、あまりのダメージにメンテナンスルーム行きとなった。

特にゼロはダメージが深いために出てくるのに時間がかかりそうだ。

しかし、アイリスが率いていた部隊がイレギュラーハンターにもたらした情報によってレプリフォースの最高司令官のジェネラルがいるかもしれない場所を絞ることが出来たために今、急いでエイリア達が調べているところだ。

「ここね…確かにここなら…形勢逆転出来る可能性が最も高い場所…急いでエックス達に知らせないと!!」

エイリアは部屋を飛び出してエックスがいるであろう隊長室に向かい、中に入る。

「エイリア?」

「エックス、レプリフォース最高司令官・ジェネラルの居場所が分かったわ」

「何だって?それは何処なんだ?」

「レプリフォースが建造した兵器…地上のいかなる場所にも狙撃出来る兵器…デスフラワー…そこにいる可能性が高いわ」

「そうか…」

それだけ言うとエックスはデスクの椅子に座ったまま動かない。

因みにソニアはエックスから勝手にサイバースペースに行ったこと、そして外に出たことをエックスに説教された後、ケインの元に送られた。

多分、回路を修理したマシュラームと遊んでいることだろう。

「エックス…どうしたの?」

「いや…正直、今回は色々なことがありすぎたなって……」

「ルインと…ディザイアのこと?それとも話で聞いたカーネルのこと?」

エイリアが知るうち、エックスを悩ませている原因を出してみる。

「うん…カーネルを助けられなかったことや彼女があんな状態になってしまうほど追い詰められていたことに気付けなかった自分が情けなくて仕方ないんだ。あの時、悩んでいた彼女に何か言ってあげれば…何か変わったかもしれないのに…力が足りな
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