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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第89話
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要塞の構造図面を読んで要塞内の構造を解析したが、内部は尋常ではない広さのようだ。しかも、万が一攻め込まれた時に二手に分かれて攻略しなければ制圧できないような仕掛けもある。」

「それは…………」

「…………攻め手を二つにわけるという事ですか。」
リウイの説明を聞いたゲルドとアンゼリカはそれぞれ真剣な表情を浮かべた。
「シュバルツァー。主攻、副攻に分けなさい。ちなみに主攻は長く険しく、先に天守閣にも到達する―――それらを踏まえた上でのメンバーを分けるといいでしょう。」

「わかりました。でしたら主攻のメンバーは――――」
そしてリィンはその場で主攻はリィン、セレーネ、ユーシス、ミリアム、ガイウス、サラ、レン、リウイ、イリーナ、ペテレーネ、エクリア、リアンヌ、副攻は新Z組生徒全員とアンゼリカ、リフィア、エヴリーヌ、エリゼ、アルフィン、プリネ、ツーヤ、レーヴェにメンバー分けをした。


「トールズ士官学院、新旧Z組、ならびに協力者一同――――これより二手に分かれて海上要塞の攻略を開始する。待ち受けるは”結社”の鉄機隊、そして旧・北の猟兵たち―――各自、全力を尽くしてくれ!」

「おおおおっ!」
メンバー分けを終えたリィンは号令をかけ、リィンの号令に仲間達は力強く答え、それぞれ二手に分かれて海上要塞の攻略を開始した!


〜B班〜

”副攻”であるユウナ達B班が要塞内を進んでいると鍵穴が見当たらない開かない巨大な扉によって先を阻まれた。
「この扉はもしかしてリィンさん達”主攻”班の協力によって開かない扉でしょうか?」

「鍵穴も見当たらないですし、恐らくそうかと。」

「フム、それじゃあリィン君達に連絡をして―――」

「その必要はないのじゃ!」
アルフィンの推測にクルトが頷き、アンゼリカが提案しかけたその時リフィアが制止の声を上げ、リフィアの言葉が気になったその場にいる全員がリフィアに視線を向けるとリフィアはいつの間にか自身の武装である杖に膨大な魔力を溜め込んでいた。
「ちょっ、何を!?」

「お、お姉様…………まさかとは思いますが…………」

「どう考えてもその”まさか”でしょうね…………」

「止めなさい、リフィ―――」
リフィアの突然の行動にユウナが驚いている中既にリフィアの行動を察したプリネは表情を引き攣らせ、ツーヤは疲れた表情で呟き、エリゼがリフィアに制止の声を上げたその時
「余の道を阻むものはどんなものであろうと余自身の力で突き進むのみじゃ!―――レイ=ルーン!!」
杖に魔力を溜め終えたリフィアが純粋魔力の極太のエネルギーを扉に向けて放った!するとエネルギーにぶつかった扉は轟音を立てると共に砦に震動を与えた後勢いよくぶつかった部分がひしゃげた状態
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