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星河の覇皇
第七十部第三章 作戦発動その十五
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「なるか、下士官」
「このまま軍服や作業服にアイロンかけてりゃいいんだからな」
「規則は守ってな」
「後はきつくないからな」
 掃除やそうしたことは厳しいがだ。
「飯は美味いし福利厚生も充実してる」
「遊べる場所も多いしな」
「このまま軍隊にいてもいい」
「それならな」
「下士官になるか」
「わるくないな」 
 ごくごく自然に話す、そして。
 その話の中でだ、兵士達は自分達のセーラー服を見てそのうえでこうしたことも言った。
「幹部にはなりにくいみたいだな、俺達」
「ああ、一般はな」
「あと補士もだな」
「それは大卒の先生とか候補生のものさ」
「同じ高卒でも候補生だとどんどん出世するらしいな」
「二年で下士官でそこから四年で部内士官の試験を受けられる」 
 大卒だと即座である。
「それでどんどん出世していく」
「七つボタンってでかいな」
「軍隊ってやっぱり入口社会か」
「入口で違うな」
「そもそも俺達一般や補士はそれぞれの総監部で任官だ」
 彼等はそうしたスタートだ。
「けれど候補生は国防省での採用だからな」
「士官学校やらと一緒でな」
「もうそこから違う」
「だから二年で下士官でな」
「士官にもなりやすい」
 むしろ半強制的にならされる一面がある、連合軍は士官も人員が不足寸前であり一人でも多く必要なのだ。
「本当に違うな」
「俺達精々曹長か」
「上級の第一になれればいいか」
「そんな感じだな」
「運よくて准尉だな」
 その階級になれるというのだ。
「そんな感じか」
「セーラー服あがりは下士官までってことか」 
 基本はそう思われているが勿論部内で士官になる者もいる、所謂叩き上げの士官である。帝国海軍で特務士官と呼ばれていた立場だ。
「まあそれでもな」
「結婚して子供出来てな」
「家庭も持てる」
「じゃあやってくか」
「そうだな」
 下士官として、というのだ。
「俺達もな」
「そうやってくか」
「どうしてもっていうなら候補生の試験受けるか」
「それで入り直すか」 
 国防省採用となってというのだ。
「そっちも悪くないか?」
「とはいって試験難しいけれどか」 
 候補生のそれはというのだ、連合軍のそれは大体部内士官の試験と同じレベルの難易度と言われている。
「それで二年で自動的に下士官になってな」
「後は士官か」
「果ては艦長」
「そうなるか?」
「勉強するのは嫌だけれどな」
 一人が笑ってこう言った。
「それは」
「まあそれはな」
「そう言うと俺達もだな」
「勉強なんて嫌いだよ」
「出来ないさ」
「それで軍隊に入ったしな」
 一般で、というのだ。
「頭悪くても身体が強いならやれる」
「それが軍隊だっていうしな」
「他に職場
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