第四章
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「若し私達が星の子達やなかったら」
「ドルイドとサイオニックではですわね」
休憩で座って果物を食べている中でだ、ズーは応えた。
「到底」
「ほんまにな」
「とてもここまで来られませんわね」
「途中で死んでるわ」
そうなっているというのだ。
「ほんまに」
「そうですわね」
「けれどや」
「はい、山まで行ってペガサスと会って毛を貰って」
「そうしてプノンペンまで帰れば」
「いいですわね」
「幸い式までは時間があったし」
結婚式がだ。
「それやったらな」
「これから山を登って」
「ペガサスに会おうな、まあ私まさかな」
チュットはこうも言った。
「カンボジアにペガサスがいるとかな」
「思いませんでしたわね」
「ほんまにな」
このことはというのだ。
「あれは高山とかにおると思ってたわ」
「カンボジアといえば密林なので」
「けれど考えてみたらな」
「密林でも山はあって」
「高い山になるとな」
「その上の方は高山地帯ですわね」
「密林は気温が高いところや」
そして湿度が高くてこそ形成されるものだ。
「そやからな」
「山も高くなると」
「密林やなくなるし」
「ペガサスもいますわね」
「そういうことやな」
モンスター達との戦闘は術を使ってだった、二人は山にも入った。そうして山を登っていってだった。
そうして頂上の方に行くと草木が減り岩山が多くなっていた、そしてそのうえでだった。
生態系も変わってきていた、モンスターも高山地帯にいる種類になってきて。
頂上の方にはペガサスの群れもいた、チュットはここでドルイドの力を使ってペガサス達に彼等の言葉で語りかけた。
「ちょっとええかな」
「どうしたんですか?」
「ぞつは私達はな」
チュットはペガサス達に何故自分達がここに来たのかを話した。そのうえでペガサス達に対して頼み込んだ。
「それで尻尾の毛を欲しいんやけど」
「あの、毛ですか」
「そや、毛やねん」
雌のペガサスに答えた。
「頼めるかな」
「まあ尻尾の毛位なら」
「別に」
「一人一本とかそれ位なら」
「僕達にしても」
ペガサスはチュットの言葉を聞いて述べた。
「別にいいですよ」
「狩りに来たんじゃなかったら」
「それなら」
「あんた達を狩るつもりはない」
チュットはこのことははっきりと言った。
「そやからな」
「それならです」
「尻尾の毛取って行って下さい」
「一人一本ずつ位で」
「それでお願いします」
「ほなな」
こうしてだった、チュットはズーと共にペガサス達からその尻尾の毛を貰ってだった。かなりの数の毛を得て。
そしてだ、彼等にお礼を言ってだった。
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