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星河の覇皇
第七十部第二章 同士討ちその四十二

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「やはり存在しない」
「法律も規範もない」
「そうした社会はですね」
「ありませんね」
「あるにはありますが」
「それはあれだ」
 どういった社会かとだ、バールはさらに話した。
「モヒカンがバイクで走り回っている社会だ」
「世紀末な世界ですね」
「まさに荒れ果てているだけの」
「自由以上に暴力がある」
「そうした弱肉強食の社会ですね」
「そうだ、ジャングルだ」
 弱肉強食のというのだ。
「強い者が思うがままの社会だ」
「弱い者達は虐げられる」
「そうした社会ですね」
「完全な自由となりますと」
「そうなりますね」
「完全な自由は聞こえはいいが」
 だが現実はというのだ。
「人は非常に生きにくい」
「多くの市民はですね」
「そうした社会ですね」
「どうしてもですね」
「だからよくはありませんね」
「私はそう思う」
 これがバールの考えだった。
「百億いるという今の不法出国者で一体どれだけそこまで考えている者がいるかどうかはわからないが」
「どうしても連合に戻りたくない」
「マウリアに行ってまでしてですね」
「連合の文明と市民権を拒み」
「そうする市民は」
「十万もいないだろうな」
 その百億の中でというのだ。
「特に二世三世になるとな」
「とてもですね」
「そこまでいませんね」
「一万でしょうか」
「それ位でしょうか」
「そう思う、一万ではだ」
 それこそというのだ。
「惑星の中の町だな」
「それ位の区分ですね」
「一万といいますと」
「それだけの数ですと」
「何も出来ませんね」
「そう思う、だがこれはだ」
 このことはというと。
「政府が考えることでだ」
「我々は、ですね」
「あくまで作戦ですね」
「作戦のことだけを考える」
「そういうことですね」
「軍人は軍人の責務の範疇でだけ動く」
 そお中で政治家から政治的な見解を求められ意見をノベルこともある、しかしそれはあくまで彼等の専門ないでのことだ。
「軍人も官僚だ」
「武官ですね」
「紛れもなく」
「そこから出ることはない」
「断じて」
「これは別の政治の話だ」
 政治家がゼネラリストとして考えることだというんどあ。
「だからだ」
「それで、ですね」
「ここは、ですね」
「そこまでは出来ない」
「そういうことだ、我々は考えることは出来るが」
 政治的な判断、実行はというのだ。
「政治家の方々の仕事だ」
「そういうことですね」
「では、ですね」
「我々は作戦のことを考えていきましょう」
「コミュニティの話もしましたが」
「それでもな、では作戦開始までだ」
 バールはあらためて言った。
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