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オズのファイター大尉
第二幕その十二

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「私もそう思うよ」
「じゃあ決まりね」
「うん、今回の冒険はね」
「世界樹に行くだけじゃなくて」
「僕達がお互いを知って仲良くなる」
「そのことも目的ね」
「そう思うと」
 大尉は笑顔で言いました。
「余計にね」
「楽しくなってきたのね」
「そうなんだ、果たしてどんな旅になるのかと思って」
「私達は神宝達も大尉も知ってるけれど」
「僕は違うし」
「僕達もですからね」
 神宝も言ってきました。
「そう言われるとです」
「そうなるよね」
「はい、今回の旅はそのことも楽しみです」
 神宝は大尉に笑顔で答えました。
「そうしています」
「じゃあこれからどんどんね」
「お互いを知って仲良くなる様に」
「していこう」
「この旅では」
「いいことよね、やっぱりね」
 ドロシーは大尉達のやり取りを見てにこにことして述べました。
「旅は人と人がするものだから」
「だからだね」
「うん、そうしてね」
 そのうえでというのです。
「親睦を深めていくこともね」
「大事だね」
「そうなのよ、それも旅のよさの一つよ」
 トトにもこう言うのでした。
「だからね」
「大尉達が仲良くなると」
「いいことよ。私達だってそうでしょ」
「そうだね、僕達もね」
「かかしさんや樵さん達と出会って」
 ドロシーは今一緒にいる二人にお顔を向けました、最初にオズの国に来た時から臆病ライオンと一緒にいてとてもよく知り合っている友人達です。
「オズマやベッツィ、トロットもそうで」
「他の人達も」
「そう、旅つまり冒険を通じて」
「知り合っていったね」
「私達だってそうだったから」
「大尉と神宝達も」
「そうなるといいのよ」
 こうトトに言うのでした。
「今回の旅では」
「そうなんだね、じゃあね」
「世界樹に行きましょう」
「皆でね」
 こうお話してでした、そのうえで。 
 一行は先に先にと進んでいきます、今回の旅はまだはじまったばかりでした。
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