暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第49話:Snowman
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逃がすが、エックスはバッファリオに弾き飛ばされる。

「くっ!!」

何とか立ち上がってバスターを構えるが、完全に正気を失っているバッファリオに目を見開く。

そしてエックスに向けて巨大な氷弾を放ってくる。

「フロストシールドか!?」

バッファリオの技のフロストシールドはただ攻撃に使えるだけでなく、着弾したところに鋭利なトゲとなって相手の機動力を削ぐことが出来る。

エックスはショットで氷弾を迎撃しながらバッファリオの例のアレを当てようとするが、バッファリオの接近を許してしまい、顔面を鷲掴みにされて壁に何度も叩き付けられる。

「う…ぐっ!!」

何とか逃れるものの、頭部のダメージですぐに動けなかったが、バッファリオがエックスが逃れたことに気付かずに同じことを繰り返した為に何とか意識をはっきりと取り戻すことが出来たが…。

「(これが…本当にあのバッファリオなのか…?あの何時も穏やかで人当たりの良かった…)」

嘗てのバッファリオとはあまりにもかけ離れた姿にエックスは脳裏に少年の姿が過ぎって唇を噛み締める。

「バッファリオ…」

「ブモオッ!!」

エックスの声でようやくエックスを掴んでないことに気付いたバッファリオがエックスに攻撃する。

「お前は本当にこれでいいのか?何時も穏やかで人当たりが良くて、この街の人々からも…沢山慕われていたお前がっ!!そしてお前を友達だと言ってくれた子供の心を裏切るのか!?俺達レプリロイドはただの機械なんかじゃない!!」

「ブモーーーーッ!!」

殴り飛ばされながらもエックスは何とか立ち上がる。

「俺達には…レプリロイドには“心”があるんだ!!メカニロイドにはない考える力があるんだ!!だから…お前を慕う人々を…あの子をこれ以上傷つけるな!!」

全身に炎を纏わせてその炎を拳に集束させ、業火を纏った拳をバッファリオに叩き込んだ。

「戻って来いバッファリオ!!ラッシングバーナーーーーーッ!!!!」

繰り出したのは前回の戦いで倒したイレギュラーであるフレイム・スタッガーの特殊武器である。

バッファリオは寒冷地特化型であるために熱に弱いのでこの武器チップの転送を頼んだのである。

しかしこのセカンドアーマーのアームパーツは再現が不完全であるために特殊武器チャージはあまり使えない。

しかしこの一発でも熱に弱いバッファリオには充分過ぎる威力だ。

バッファリオの頬に拳が突き刺さり、勢い良く吹き飛ばされて壁に頭から叩き付けられた。

それによるショックのせいかバッファリオが頭を抱えて苦しみ始め、目が正気に戻る。

「うあああああ…!!僕は…何てことをしてしまったんだ…街を壊して…人々を…あの子の心を傷つけてしまった…」

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