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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第47話:Raid
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人質に取られているために満足に動けず、このままハンターベースは敵の手に落ちるかと思われた時。

「成る程、大した数だな。だが所詮は数だけを揃えた烏合の衆…第0特殊部隊の敵じゃない。」

部下と共に敵部隊を見下ろすのは第0特殊部隊の隊長であるゼロである。

後ろにはゼロの部下達が控えており、ゼロは指示を飛ばす。

「作戦は先程言ったようにベース内に捕らえられているDr.ケイン及び仲間の救出とベースの奪取!!俺が囮になる。その間に各自の判断で行動せよ!散開!!」

散開する部下達を確認したゼロだが、唯一残っている副隊長であるホーネックに気付いて振り返る。

「隊長…」

「行かないのかホーネック?」

「いくら隊長と言えどもこれだけのイレギュラー相手に囮と言うのは…」

「うん?……そう言えばお前達にはこのボディになってからの俺の…精々3割程度の力しか見せてなかったよな…」

「(さ、3割!?鬼神と言われた実力で…3割っ!?)」

「特別に俺のこのボディになってからの全力を見せてやる。巻き込まれないように離れていろホーネック!!アースクラッシュ!!」

地面に拳を叩きつけ、建物を衝撃波で粉砕する。

「D・G・I班、調査に迎え!!」

突然建物が粉砕されたことにより、指揮官レプリロイドの指示によって大勢の部隊が向かう。

「何が起きたんだ?」

「油断するな…よ?」

駆け寄った次の瞬間には敵はセイバーによって真っ二つに両断されていた。

「凄い…これが隊長の今の実力なのか…流石隊長だ。惚れ直したぜ。俺にもあれだけの“力”があれば…」

ゼロの真の実力を目の当たりにしたホーネックは感嘆するのと同時に羨望の目をゼロに向けた。

「“力”が欲しいなら授けてやろう」

「誰だ!!」

聞き覚えのない声にホーネックが振り返ると、そこには見たこともないレプリロイドがいた。

「あのお方にはそれだけの才能がある」

「あのお方!?ドップラーのことか!?悪に身を委ねてまで“力”は要らん!!」

ドップラーの手先と判断したホーネックは敵に突撃するが、レプリロイドは余裕の表情だ。

「フッ…笑止…」

ビームサーベルを出現させ、一撃でホーネックを戦闘不能にする。

「な…っ!?」

「一度でも“力”を求めた者は…必ず“力”の魔力に屈服するのだ。」

そのまま気絶したホーネックと共にこの場を去るレプリロイド。

そしてゼロはベース内に突入し、迎撃してくる敵を殲滅していく。

「チッ、数だけはいるな…流石にベース内でアースクラッシュを使うわけにもいかんから面倒だ。」

近付いてくる敵にはセイバーで、離れて攻撃してくる相手にはバスターで対応していた。


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