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ドリトル先生と日本の鉄道
第十二幕その十
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「女の人には縁がなくて」
「そこでそう言うことがよ」
「駄目っていうんだね」
「そうよ、そこでいつも諦めるのがね」
「駄目だっていうんだね」
「兄さんの悪い癖よ」
 自分の得意でないことは出来ないからと言って諦めることはです、本当に先生の悪い癖の一つだというのです。
「スポーツは実際に適性ないけれど」
「そして女の人もね」
「違うわ」
 サラは日本酒をお酒を飲む為のお湯呑みで飲んでいます、そうしつつお酒の美味しさを楽しみながら言うのでした。
「兄さんは昔からね」
「昔から?」
「そうよ、本当にね」
 実際にというのです。
「実は、だから」
「女の人もなんだ」
「誘うべきよ」
「そうなるんだね」
「兄さんみたいないい人いないわよ」
 サラははっきりと言い切りました。
「人間としてね」
「人間性が大事だからなんだ」
「そう、しかもちゃんとしたお仕事もお家もあるでしょ」
「それはね」
「それじゃあね」
 ここまで揃っていると、というのです。
「絶対にいい人と巡り合えるし」
「その人にだね」
「こうすればいいのよ」
「おもてなしをすればいいんだ」
「そう、私が保証するわ」
「そうだといいれどね」
「あと兄さんは服のセンスもいいから」
 そちらもというのです。
「今の作務衣姿なんかいいじゃない」
「似合ってるからな」
「凄くね、それいい服ね」
「日本じゃお坊さんがよく着るんだ」
「そうなの」
「肉体作業、お掃除とかする時にね」
「仏教のお坊さんがよね」
 お坊さんと聞いてです、サラはすぐにそちらの人だと察して先生に尋ねました。
「そうするのよね」
「そうだよ、日本のね」
「その人達が着る服なのね。いい服よ」
「動きやすくて快適だよ」
「いい服選んでるわ、あとね」 
 さらに言うサラでした。
「いつものスーツもね」
「いいんだね」
「色合いとかね。ネクタイピンとか帽子も」
「紳士でありたいと思っていてね」
「いつも身だしなみは。なのね」
「ちゃんとしておきたいしね」
 この辺り先生らしい真面目さが出ているのです、だからいつもしっかりとスーツで身を包んでいるのです。
「だからね」
「それでなのね」
「穏やかな感じの色を選んでね」
「それもいいわ。いつもアイロンをかけて埃も取っていて」
「これはいつも皆がしてくれるんだ」
 トミーや動物の皆がです。
「お陰で助かっているよ」
「そのセットもあって」
「僕は服のセンスもいいっていうんだ」
「そうよ。その服装もポイント高いから」
「紳士って感じがしますよ」
「まさにっていうね」
 それぞれのお弁当を楽しんでいるトミーと王子も言ってきました。
「だからね」
「そのこともいいと思いますよ、僕達も
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