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怨霊の謎
第八章

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「今ではです」
「元気になられてですね」
「はい、元の様にです」
「職務に励まれていますか」
「そうです、今回はまことに有り難うございます」
 二人に礼も言うのだった、そしてだった。
 二人は冒険者として謝礼も受け取ってだ、高知を後にすることになったが。
 その前にと居酒屋に入って名物の鰹のたたきを日本酒と共にたらふく食べたがここで遠藤の前にだった。
 一冊の書が出て来た、それはというと。
「青年修養訓か」
「あら、いい書ね」
 その書を聞いてだ、武者小路は楽しそうな声をあげた。
「嘉納治五郎さんの書ね」
「そうだな、この書はだ」
 遠藤はその書を手に取って自分の無安威川の席にいる武者小路に話した。
「自分に武術の技を教えてくれる」
「そうした書なのね」
「これまで以上に戦える様になり」
 そしてというのだ。
「政治力もだ」
「上げてくれるのね」
「心の中の声が教えてくれる」
「そうなのね」
「そして神託を乗り越えてだ」
 そしてとだ、また言った遠藤だった。
「自分は一回り強くなった」
「それもいいことね」
「もうあの様な不覚を取ることはない」
「惨敗だったからね、あたい達」
 武者小路は遠藤の今の言葉にはこう返した。
「これ以上はないまでに」
「あの大軍が。そして自分達がな」
「叩きのめされたわね」
「そうなったがこれでだ」
「ええ、ああなることはないわね」
「そうなったと思う、ではな」
 遠藤は書を懐の中に収めてだった。 
 そうしてだ、そのうえで武者小路に話した。
「次の場所に行くが」
「ええ、今はね」
「鰹を食べるか」
「折角高知にいるのだしね」
「出る前にな」
「楽しみましょう」
 武者小路も頷いた、そしてだった。
 今は二人で高知の酒を飲みその鰹を楽しんだ、大蒜や葱で味付けされているそのたたきは最高の味だった。


怨霊の謎   完


                2019・2・20
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