暁 〜小説投稿サイト〜
怨霊の謎
第六章

[8]前話 [2]次話
「便所にも行くな」
「風呂にも入るだろ」
「そして食事もな」
「家にも帰るだろ」
「そうした場所でか」
「祟ってるんだよ」
「だからか」
「ああ、怨霊自体はこの部屋にいないんだよ」
 そうだというのだ。
「外にいたんだよ」
「そうだったのか」
「ああ、それでおいらと梟の願いはな」
「ご主人をか」
「あんな悪党から解放してな」
 そしてというのだ。
「この仕事も中断させてもらいたいんだよ」
「そのことはわかった」
「なら頼めるか」
「わかった、ではすぐにだ」
 遠藤は目を怒らせてだ、鸚哥に答えた。
「伊東のところに案内してくれ」
「すぐに行くな、おいらが嘘を言ってると思わないのかよ」
「今で確信した」
 遠藤は鸚哥の笑っての言葉に不敵な笑みで返した。
「これまで疑って聞いていたが」
「嘘かも知れないってだな」
「今お前は自分が嘘を言ってると思わないかと言ったな」
「それがどうしたんだよ」
「今の言葉もだ、どちらも嘘を言っている者の言葉ではない」
「ああ、そうなんだな」
「嘘を言っていると隠す」 
 そうするというのだ。
「誰でもな、だがお前は隠さなかった」
 嘘、それをというのだ。
「嘘を言っているのと思わないのかと言ってな、そしてそれがどうしたとな」
 この言葉もというのだ。
「嘘を言っているとあれこれ否定するが」
「それがっていうんだな」
「一言であっさり返した、嘘を言ってるならな」
「どれも言わないってんだな」
「そうだ、お前が知らないこともあるだろうが」
「嘘はかよ」
「言わない、ではその伊藤のところにだ」
 そこにというのだ。
「案内しろ、そしてだ」
「ご主人をか」
「助け出して市長もだ」 
 当の彼もというのだ。
「救い出すぞ」
「ああ、じゃあな」
 こうしてだった、鸚哥は早速二人をネクロマンサーの妻子と攫って捕らえている伊藤の家に行った、するぐ柄の悪い者達が出て来てだった。
 伊藤も出て来た、細長い顔でガチャ目でスキンヘッドの人相の悪いスコーンだった。スーツが異様に似合っていない。 
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ