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星河の覇皇
第七十部第一章 外縁部の賊その三十五
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「連合に入りたいって奴多いだろ」
「はい、実際に」
「もう難民でいるよりもって言って」
「連合に入りたいって奴いますね」
「それも結構」
「そうだろうな、サハラに戻ってもな」
 それでもというのだ。
「生活基盤もないしな」
「そうそう、もうここにいて結構経ちますしね皆」
「何年もって奴いますよ」
「俺も結構経ちます」
「俺もです」 
 この兵士達もそうだった、連合に入りそれなりの歳月が経っていて生活基盤はもう連合に存在しているのだ。
 それでだ、こう言うのだった。
「故郷ですけれど」
「もう連合にいた方がいいかも知れないですね」
「やっぱり」
「もうここに」
「そうかもな」
 曹長も彼等の言葉を否定しなかった。
「連合にいた方がいいかもな」
「そっちの方が楽ですか」
「連合にいた方が」
「何でもありますし」
「美味いものも」
「ラムもな」
 成長した羊の肉だ、ムスリムである彼等にとっては最もよく口にする肉であり食べることはかなり多い。
「こちらの方がずっと美味い」
「そうそう、どんな料理しても美味いです」
「調味料と香辛料の味も違います」
「連合の料理の方が美味いです」
「料理の種類も多彩ですし」
「そうだ、そのことを考えると」
 まさにとだ、また言った曹長だった。
「こっちの方がずっといいな」
「テレビ番組も面白いし」
「ネットもサイト充実してますし」
「ゲームなんか凄いですよ」
「サハラのゲームなんかそれこそ」
 連合のゲームと比べると、というのだ。
「カスですよ、カス」
「連合のゲームと比べると」
「連合のゲームの画面も機能も違いますよ」
「サハラのゲームは遊べるものじゃないです」
 それこそというのだ。
「ゲームは連合です」
「数も全く違いますよ」
「それこそどれだけでも遊べます」
「娯楽もいいしな、連合は」
 曹長は兵士達の言葉に頷く、そうして。
 曹長は兵士達にだ、また言った。
「とにかくもうすぐ外出出来るからな」
「はい、行ってきます」
「思う存分遊んできます」
「そうしてきます」
「ああ、そうしろ」
 まさにと言ってだ、そのうえで。
 兵士達は外出して遊びに行った、彼等は酒を飲み風俗店にも行った。そして曹長も外出して遊んでいた。
 だが曹長がパブで飲んでいるとそこに若いビジネスマン達が入って来た、彼等は辺境地域でビジネスに来ているのだ。
 その彼等がだ、パブに入ると自分達の席に座って飲みはじめた。そこでこんなことを話していた。
「この辺りももっと治安よくなって欲しいな」
「そうだよな」
「そうしたらもっと安全に仕事が出来るからな」
「金儲けも出来るな」
「早く連合軍には何とかして欲しいな」
「兵隊さんにはご苦労だけ
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