暁 〜小説投稿サイト〜
龍天使の羽撃き
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土曜日のあさ10時。

「で、今度はお前の呼び出しか。それもリアルで」

キョウヤに呼ばれ、俺達はマギーが経営するバーに来ていた。

ここに居るのは俺、マギー、キョウヤ、タイガだ。

ロンメルとシャフリは家の都合で不参加らしい。

で、目の前に居るのが…

「なんだよ灯俊」

「いや…おまえ…」

タイガのリアルである大神狼虎(おおがみ ろうこ)。

「お前顔はいいのになー」

現在俺はタイガを見上げている。

175の俺がだ。

そう、こいつ俺より身長が高いのだ。

190センチの巨体。

手足は身長が身長なので細く見えるが、俺より絶対的に太い。

「失礼な奴だなぁ!」

うわっ!? こいつ何の躊躇いもなくヘッドロック仕掛けてきやがった!?

「いだだだだ!? やめろ! それをやっていいのはラノベの巨乳キャラだけだ! リアルで本職がやるな!」

タップしてるとちょっと胸に当たったけど…うん…カッチカチだ…。

「チッ…しょうがねぇな…」

ようやく離してもらえた…。

「はぁ…はぁ…お前結婚できねぇぞ…」

「ああ。そんときはマギーとでも籍いれるさ」

「狼虎ちゃんなら大歓迎よぉー」

「ああ。そんときゃ頼む」

で、だ…。

「さっきからそこで笑ってるランク一位。さっさと要件言えや」

カウンターに座って茶色い液体(烏龍茶…だと思いたい)を飲んでいる茶髪の男。

「ああ。そうだね…。そうしようか」

マギーはカウンターに立ったまま、俺とタイガは席につく。

「今日集まってもらったのは、マスダイバー殲滅戦についてだ」

場が締まる。

「私は今回の作戦を三つに分けようと考えている。
第一、大規模にダイバーを投入した殲滅戦。
第二、敵の金の流れを追い、追跡。
第三、限られた人員のみでの最終決戦」

「キョウヤ、それぁつまり、最初だけ一般公開してダイバーを安心させ、そのあとで本命を叩くって認識でいいのか」

「ああ。敵の拠点を特定したら、そこを破壊もしくは占拠する。
敵が新たな拠点を手に入れる際の足取りを追い、追い詰める」

ふむ……。

「考え無しに突っ込むよりマシか。マギーと狼虎はどう思う?」

「オレは難しい事は苦手だからな」

「私もいいと思うわ」

ならよし。

「で、キョウヤ。それロンメルの案だろ?」

「ぅ……なぜわかった」

「そりゃぁお前がこんな搦め手思い付くはずねぇし」

「なんだろう…バカにされた気がする…」

「バカにしているが?」

「キョウちゃん頭はいいのにねぇ」

キョウヤってほんと…狼虎と並ぶ位の脳筋だよな…。

「それで話は以上か?」
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