第二百八話 不運のチームその八
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「ずっとやりたい放題やってきたからだよ」
「その報いね」
「それでなったっていうのね」
「うん、もうあのチームは」
それこそだ。
「駄目だよ」
「ずっと最下位ね」
「あのままそうなるのね」
「そうだと思うよ、もう未来永劫ね」
それこそ人類の歴史が続く限りだ。
「最下位であって欲しいよ」
「何かテレビで喚く人いるけれどね」
「ガチャ目でスキンヘッドの人とか」
「あとシャモジもって他の人の家の御飯漁る人とか」
「もう死にそうな顔になってるわね」
「ああ、ああした人達がああなるのをね」
巨人が負けて嘆くのを見てだ。
「喜ぶ人もいるし、あの人達昔から評判悪いんだ」
「他のチームけなしたりするから?」
「あと偉そうだったり知ったかぶりするから」
「うん、老害とも言われてるから」
最近のテレビでは多いタイプだろうか。
「もうね」
「その有様を笑われてる」
「そういうことね」
テレサさんもモンセラさんも納得してくれた。
「見苦しいって思ってたら」
「笑われてるのね」
「その姿をね」
まさにとだ、僕は二人に答えた。
「そうなってるんだ、その巨人は最下位で」
「阪神は優勝」
「まさに天国と地獄ね」
「そうだね、そうなったら」
不思議なことにだ。
「日本の景気は本格的によくなったから」
「それも凄いわね」
「確かに日本ずっと絶好調よね」
「経済も文化もね」
「ここ十年ね」
「その十年がね」
まさになのだ。
「阪神が強くてね」
「それ以上に巨人が弱い」
「それが影響してるのね」
「本当に巨人が弱いと」
そうなっているとだ。
「日本絶好調だよ」
「皆元気が出るのね」
「巨人が負けると」
「それで日本が世界経済をいい具合にリードしてくれてるしね」
「特に太平洋の経済をね」
太平洋の経済を縁の下でしっかりと支えている、日本経済の力はそうしたことが出来る位のものなのだ。
「そうしたことを考えると」
「巨人の敗北は世界経済にもいいことね」
「日本の元気が出るから」
「それでそうなるわね」
「そうなるね、考えてみれば巨人は」
この存在のこともだ、僕は思った。
「あらゆる神話で敵であることが多いしね」
「ゴリアテとかね」
テレサさんはすぐに聖書の巨人の名前を出した。
「ダビデに倒された」
「聖書じゃ他にも出てくるよね、巨人」
「それでやっつけられてるわね」
「世界中の神話や宗教に出て来るけれど」
巨人という存在はだ。
「大抵悪役だし」
「じゃあ巨人は」
モンセラさんも言ってきた。
「文字通りに退治される」
「そうした存在なんだろうね」
「やっぱりそうなのね」
「うん、日本だけね」
どういう訳かだ。
「一番人気で正義
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