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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第三百四十一話 刀を持つ少女達その十三
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 OREジャーナルのあるビルの裏手だった、それで城戸も思わずこんなことを言った。
「すぐ近くかよ」
「そうだな」
 秋山も冷静に続いた。
「まさに目と鼻の先だな」
「灯台下暗しともいうな」
「こうしたこともあるな」
「というかこの会社まだあったんだ」
 芝浦は嫌味でなく本気で驚いていた。
「もう潰れたと思っていたよ」
「おい、これでも業績上がってるんだぞ」
「本当に?」
「ビル全部になったしな」
「えっ、それは凄いな」
 やはり本気で驚く芝浦だった。
「それ奇跡だよ」
「御前が嫌味じゃなくてそう言うって何だよ」
「あんな会社本当にすぐに潰れるからさ」
 そうした会社だったからだというのだ。
「それがビル一つ使える様になるなんて」
「実は玲子さんが編集長になってイラストや小説投稿サイトが当たってな」
「それでなんだ」
「業績も上がってな」
 企業全体のそれがというのだ。
「それでなんだよ」
「まさかそうなっていたなんて」
「俺の占いだと言えたか」 
 手塚はそのビルを見つつ述べた。
「成長するとな」
「しかしその占い誰も信じないだろ」
「俺も信じなかった」
 手塚は北岡に即座に答えた。
「占いでそう出てもな」
「そうだよな、俺もこの会社は潰れるって思ってたよ」
 北岡もそう見ていた。
「それが今もなんてな」
「本当に奇跡だ」
「奇跡奇跡っていいんだよ」
 城戸は仲間達に色々言われたまりかねた口調になって返した。
「実際にまだ経営していて事業成功しているからいいだろ」
「後は失敗しないといいね」
 東條もさりねがく酷いことを言う。
「それで倒産しなかったら」
「不吉なこと言うなよ、きっともっとよくなるからな」
「そう?何か城戸さん見てると」
 結芽は城戸の必死の言葉からこう言った。
「あまり記者向けじゃないけれど」
「おそらくですが」
 夜見も言ってきた。
「城戸さんはお祭りの取材に行って」
「何だっていうんだよ」
「何時の間にかご自身も神輿を担いでいる」
「そんな人よね」
「そう思いますが」
「実際にそうした奴だ」
 秋山は二人の予想にその通りだと答えた。
「こいつは馬鹿だからな」
「ああ、やっぱりね」
「しかしどういう馬鹿か君達にもわかるな」
「うん、城戸さんは確かにそういう人だけれど」
 結芽も秋山の言う通りだとまずは肯定した。
 しかしだ、その肯定からこうも言うのだった。
「凄くいい意味でね」
「そういう奴だ、若しこいつ一人でもな」
「あたし達の世界に来てくれているのね」
「後先考えなくてもな」
「自分がどれだけ危険でも」
「こいつは構わない」
 そうしたことはというのだ。
「そのうえでだ」
「絶対に来てくれて」

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