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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第30話:Past
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ーグリード』

こうしてオストリーグは第7空挺部隊を辞め、シグマによって強力な脚力を見込まれて再評価されたオストリーグは別の部隊で活躍していた。

そしてシグマの反乱の最中、任務によって遠征に出ていたオストリーグの元にシグマが現れ、オストリーグに見せたのは破損したバスターであった。

『こ…これは…そんな…』

『そうだ…イーグリードのバスターだ。』

バスターを見て震えるオストリーグにシグマは誰のバスターなのかを教え、それを聞いて目を見開くオストリーグ。

『形見…になるか…?取っておけ、それしか形を留めていなかったのだ。反逆者“エックス”とその仲間がお前の大切な“友”を百と八に砕いたのだ!!』

『反逆者…エックスぅ?…ぐ…ぐぐ…』

膝をついて項垂れるオストリーグは拳を握り締め、それを床に叩き付け、今度は壁に何度も拳を叩き付けた。

それをシグマが腕を掴むことで止める。

『止めるなぁ…っ!!』

オストリーグの拳は血が滲んでおり、それがオストリーグの怒りを表しているよう思えた。

『止めろ…イーグリードを殺されたお前の今の気持ちは分かるぞ』

『何がっ!!』

シグマの言葉に顔を背けるオストリーグだが、それに構わずにシグマは言葉を続ける。

『どうだ…オストリーグの……同志とならんか?反逆者を潰し、我らの理想の為に共に戦おう。イーグリードの意志を継ぐのだ。』

シグマのその言葉にオストリーグは何かを決意したような表情を浮かべて部屋を後にしようとする。

『形見のバスターは要らんのか?』

『形見?友は何時も“心の中”にいる』

それだけ言い残してオストリーグは今度こそ部屋を後にした。

『くくく…くっくっくっくっくっ…ハーハハハハハハハァッ!!!』

直後にイーグリードのバスターを踏み潰し、嘲笑うような笑い声を上げているシグマに気付かぬまま。

「そうだ!貴様だ!!」

「ぐあ…っ!!」

オストリーグの脚力にものを言わせた鋭い蹴りがエックスの胴体を斬り裂き、そのまま吹き飛ばす。

「貴様だっ!!」

「くうっ!!」

「貴様がっ!!き・さ・ま・がぁーーーっ!!!」

跳躍したオストリーグのソニックスライサーが吹き飛ばしたエックスに炸裂する。

「うわあああっ!!」

オストリーグの猛攻に防戦一方のエックス。

そしてゼロの方も徐々に数に押され始めていた。

「倒しても倒しても、全くキリがないぜ…ゴキブリか貴様ら……」

流石のゼロも新たなボディに慣れていない上に数の差はどうしようもなく、次から次へと現れる敵に疲弊していた。

そして隙を突かれてしまい、メカニロイドに拘束されてしまう。

「っ!!しまった、放せぇ
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