暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第25話:Duel
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
突如、国全体を揺らす地震が発生し、山の頂上が崩れたかと思えばそこから更に山が生えると言う異常事態が発生していた。

丁度ヘチマールの特殊武器であるストライクチェーンの最終調整を終えたエックスは司令室に駆け込み、ケインとエイリアに異常事態について尋ねる。

「ケイン博士、エイリア…これは一体…」

「落ち着くんじゃエックス。今、エイリアが調べてくれておる…」

慌てるエックスをケインが宥める。

火山の状況を調べているエイリアだが、徐々にそれは深刻な物となる。

「何てことなの…!!」

「どうしたんだエイリア?」

「あの火山が噴火すれば地中で繋がる多くの火山も噴火を起こして、その火山灰は太陽を遮り、この国は死の国となるわ」

「何だって!?」

エイリアの説明にエックスは驚愕で目を見開き、ケインはエックスを火山に向かわせる。

「エックス!!シグマの野望を食い止めるんじゃあっ!!」

「はい!!」

エックスは司令室を出て、チェバルに乗り込むと目的地の火山に向かうのであった。

一方、火山の頂上では1体のレプリロイドが佇んでいた。

「こんな気の長い作戦は性に合わねえが、おかげで奴が来る。このフレイム・スタッガー様の元にな!!その時こそあの日の恨み、晴らさせてもらうぞ!!」

スタッガーと言うレプリロイドが拳を握り締め、頭部の炎の熱を上げながら叫ぶ。

このスタッガーは以前、エックスと決闘をしてエックスに敗北したと言う過去を持つ。

シグマの反乱以前、一部の特A級ハンターの間でB級とそれ以下のハンター達への謂れなき蛮行が行われていた。

それに対して強い正義感を持つエックスは反感を抱いてその中心人物であるスタッガーにゼロを立会人にした決闘をすることになったのである。

『俺が勝ったら、彼らへの行いを改めてもらうぞ』

『身の程って奴を教えてやるよ。その体にな!!』

2人が同時に駆け出す。

片や問題児とは言え、高い戦闘力を誇る特A級ハンターのスタッガーと、片やB級の落ちこぼれと言われているエックスとでは誰もがスタッガーの勝利を確信していた。

それはエックスに庇われたハンターたちも同様にだ。

しかし、ゼロとこの場にいないルインはエックスの勝利を確信していた。

スタッガーが繰り出した拳をエックスは最低限の動きで回避するとチャージを終えているバスターの銃口をスタッガーの顎に突き付けた。

このままエックスがバスターの引き金を引けば間違いなくスタッガーの頭部が消し飛ぶだろう。

『ぐ……』

バスターを突き付けられたスタッガーだけでなく、ゼロ達以外の誰もが目を見開く結果となった。

『勝負あったな』

ゼロがエックスの勝利を宣言すると
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ