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提督はBarにいる。
金城提督によるヒアリング調査【表】
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 っていうかお前26だったのか。35位に見えるからその位かと思ってたぞ。

「あ〜……1つ聞くが、その症状は扶桑以外の艦娘がいると起きないのか」

「? はい、扶桑以外の者の近くでは起きません。なので疑いたくはないですが、扶桑が外部の者と内通しているのでは……と」

「ちょっとタイム。大淀、ちょっと」

 大淀を近くに呼び寄せ、小声で言葉を交わす。

『おい、これって……アレだよな?』

『間違いなくアレですよ。特定の娘が近くにいると起きて、ドキドキしたり、熱が上がったり、息切れ起こしたり……モロじゃないですか』

『だよなぁ。どんな名医も草津の湯も効かないって奴だよなぁ』

『例えが古いですね提督』

『うるせぇ』

「あの……どうかされましたか?」

「いや何も。ところでお前さん、女性との交際経験は無いのか?」

 俺がそう尋ねると、男は勢いよく口に含んでいたお茶を噴き出した。

「おおお、お付きあいですか!?」

「別に驚くこっちゃねぇだろう。お前さんもいい歳だ、彼女の一人や二人、居た事あるだろうに」

「いや、その……自分は高校・大学と男子校でしたので、女性との接点は無くて。卒業して、そのまま提督になりましたのでそもそも出会いが無いのです」

「あ〜、そうかぁ」

「これは重症ですね」

「っ!?わ、私は何かの病気なのですか!」

 こいつ、朴念人だわ。自分の気持ちに気付いてないパターンだわ。30近くなっての初恋なモンだから、そもそも今の自分の精神状態がどうなってるのか気付いてない奴だわコレ。

「拗らせてんなぁ……」

「とりあえず、金剛さん辺りに相談させてみては?」

「だな。……多分『間宮』辺りにウチの金剛がいて茶でも飲んでるハズだ、そこ行って悩みを聞いてもらえ」

「は……はぁ」

 要領を得ない、といった様子で男は執務室を去っていった。ウチの嫁さんなら上手い事やるだろ。

「さぁて、ちゃっちゃと終わらせますかぁ」

「そうですね、午後からが『本番』ですから」
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