暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第14話:Fortress Tower
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いたゼロはクワンガーに気付かれないように拳にエネルギーを収束する。

「さあ、とどめですよゼロ。後でエックスとルインもあなたの後を追わせてあげましょう!!」

クワンガーが跳躍し、ゼロに向かって突進してきたのを見たゼロは内心でほくそ笑む。

「アースクラッシュ!!」

床に拳を叩きつけると床に亀裂が入り、破片と衝撃波がクワンガーに直撃する。

「ぐああああ!!?」

破片と衝撃波をまともに受け、全身に亀裂が入り、身体から火花が出ている。

「自分の速さを過信し過ぎたなクワンガー。いくらお前でも空中ではまともな回避行動は出来ないだろう…特にそれだけの速さでは尚更な…それに仰向けになれば正面から攻撃するしかない…一種の賭けだったが…俺の勝ちだクワンガー!!」

とどめとしてクワンガーに向けて放たれるチャージショット。

「(やはりそうでしたか…あなたもエックス達と同じ可能性を秘めし者。精々頑張ることですね、紅いイレ…)」

胸中の言葉を言い切る前にチャージショットに飲み込まれるクワンガー。

装甲を極限まで減らしてまで機動力を追求したクワンガーに耐えられるわけがなく消滅した。

「…何とか勝てたか……」

予想以上の強敵を倒したゼロも安堵の息を吐いた。

可能性という言葉に一瞬考えそうになるが所詮はイレギュラーの戯れ言だと思ってタワーを後にした。
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