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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第81話
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から、多分隠れてリィン達の様子を見守っているでしょうし…………)
キスをされたリィンが呆けている中メサイアは表情を引き攣らせ、アイドスは困った表情をしていた。
「――――ありがとう。話を聞いてくださって。でも、今夜をもってリィンさんを弟と重ねるのは止める事にします。弟にも、貴方にも失礼でしょうから。おやすみなさい…………いい夢を。」
そしてクレア少佐はその場から去って行き列車へと入って行った。


「………なんて日だ、まったく。」
クレア少佐を見送った後ふとサラにキスをされた時の事を思い浮かべたリィンは溜息を吐いた後クレア少佐にキスをされた頬を手で押さえた。
(目が冴えてもおかしくないけど妙に心は晴れている…………ぐっすり眠れそうだし、俺もそろそろ部屋に戻るか。)

「うふふ、みーっちゃった、みーっちゃった♪」

「ふふふ、一晩に二人もとは剣術だけでなく”そういう所”も成長しましたね。」

「え”。」
気を取り直したリィンも列車に戻ろうとしたが聞き覚えのある二人の女性の声を聞くと表情を引き攣らせた。するとベルフェゴールとリザイラが転移魔術でリィンの前に現れた!
「ベ、ベルフェゴール…………それにリザイラも…………何で今はそれぞれ仮契約しているアルフィンとエリゼの中にいるはずなのに、二人がここに…………」

「うふふ、本契約している私達にはご主人様がまだ起きている事くらいはわかるわよ?で、エリゼ達が寝静まっている中こんな真夜中で徘徊する事が気になっていてね。」

「そして、それぞれ姿を消してご主人様の様子を見守らせて頂いたのですが…………ふふふ、私達の予想―――いえ、予想以上の結果を出すとはさすがはご主人様です。」
冷や汗をかいて表情を引き攣らせているリィンにベルフェゴールとリザイラはそれぞれリィンをからかうように口元に笑みを浮かべて答えた。
「う”っ…………あ、あれは不可抗力やその場での雰囲気のようなものだから、二人が邪推しているような事は起こらないぞ?」

「クスクス、果たしてそうかしら♪それにしても今度は私達を除けば年上お姉さんジャンルという新たな属性の女の子達に手を出すとは、さすがはご主人様ね♪」

「ふふふ、それよりも今の出来事をエリゼ達に聞かせれば、どのような反応をするでしょうね?」

「ちょっ、か、勘弁してくれ…………!」
その後リィンは今夜の出来事をベルフェゴール達がエリゼ達に密告しないようにベルフェゴール達が出した条件によって”説得させられた”後、列車の中へと入り、部屋に戻って明日に備えて休み始めた-----


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