暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第12話:Electromagnetic Power Plant
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産物。でもサンダースライマーの維持には大量の電気が必要なのと制御不能のためにプロジェクトもろとも凍結処分が下されていたはずだったんだけど…どうやらマンドリラーが発電所を占拠した際に解放されたようね…サンダースライマーを倒すには膜の中にある機械部分を攻撃するのよ。何とかあの膜を突破して攻撃を当てて』

エイリアの説明を聞いたエックスは即座にストームトルネードをサンダースライマーに喰らわせる。

膜が竜巻によっていくらか削られるが、スライマーを倒すには至らない。

出来るだけ敵から離れなければならないとダッシュやジャンプを駆使して変電室を駆け回るが、撃ち返す間もなく電撃が襲ってくる。

しばらく走り回った末に相手の攻撃が止んだのを見計らってエックスはバスターを連続で撃ち込んだ。

ファイアウェーブもショットガンアイスもストームトルネードもカメレオンスティングも。

しかしいずれの攻撃もゼリー状の膜を貫通しきることなく消滅してしまった。

「くそ!!一体何の細胞で出来てるんだあれは…!?」

悪態をつきながら諦めず撃ち続けるが、相手は堪えた様子が無く、それどころかその巨体で突撃してきた為にエックスは慌てて回避する。

あの巨体の体当たりをまともに受けたら押し潰される。

このままではバスターはともかく特殊武器のエネルギーが尽きてしまう。

「(ストームトルネードは後1発しか撃てない…なら、危険だがこれしかない!!)」

エックスは意を決してバスターに変形させた腕をサンダースライマーに突っ込むと腕に走る痛みに顔を顰めながら、最後の1発を放つ。

「ストームトルネード!!」

内部で放たれた竜巻により膜が弾け飛び、露出した機械部分にショットを連射して破壊し、サンダースライマーの残骸が辺りに転がる。

「………」

この世に生を受けた瞬間に凍結処分させられた実験機の残骸に哀れみを覚えながらも、エックスは先へと進むと十字に分かれている通路を見つめる。

左の通路の奥から淡い光と共に懐かしい感覚がする。

エックスは左の通路に進むと奥には白衣の老人のホログラムが映るカプセルがあった。

『このカプセルにはアームパーツを遺しておいた…カプセルに入り、腕に装着すれば、お前のチャージショットが強化され、より強力なスパイラルチャージショットが放てるようになり、特殊武器のチャージも可能になる。そしてこれはルインの最後のアーマー解除プログラムじゃ…あの子に渡して欲しい……』

フット、ヘッド、ボディに続く最後のパーツ。

「…分かりました。パーツとプログラムチップを受け取りましょう」

カプセルの中に入り、アームパーツがエックスの腕に装着されたことでファーストアーマーが完成し、続いてルインのアーマー
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