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カルディア侯爵の挑戦状
5日後の約束

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{普通は傷物を作った時痛みも伴うと聞きました。}
(…え?)
理解しがたい内容がそこにあった…。痛みを知らない?そんなことは初めて聞いた。
(…つまり痛みを知らないと?)
〜*〜
カルディア侯爵は少し考えた様子で眉間にしわを寄せながらいう。それに私はこくんとうなずくだけで精一杯だ。
(…それは…もう一度変わってくれる?)
一瞬何かを言いかけたがいい案を思いついたのだろうかカルディア侯爵は決意を持った顔をしていた。
{コーテリアにですね。わかりました。}
……
(コーテリアちゃん。)
ぼやっとしていた。カルディア侯爵に名前を呼ばれて気がつく。カルディア侯爵は怒ったような顔をしていた。
〔はい。〕
そう答えるしかできなかった私は少し硬直する。何か変なことをやらかしたのか。そう思うが何も今の所見当たらない。強いて言うならいつか夜にでもと行ったことぐらいだ。
(そんな魔法を使ってでもいい。だからそんな危険なことはやめるんだ。)
話を聞くと、ルーティアとルーシェに聞いて辻褄が合ったらしい。秘密などすぐにバレるもの。そう思っていたが案外速かった。
〔私は守らなければなりません。〕
(何から!)
カルディア侯爵が大声で言う。まるでやめてくれと叫ぶかのような声で大気を震わす。
〔5日後、夜にお会いしましょう。きてください。〕
そう言ってカルディア侯爵を後にし魔法もといて部屋に戻った。
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