暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part3/微熱と雪風を憎む者たち
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次の日の朝…
「…」
ベッドから体を起こしたシュウは、下に来ていた赤いシャツの上に黒い上着を羽織ると、窓から差し込む朝日を浴びていた。
(…眠い。睡眠時間は十分にとっていたはずだが…)
昨日の夜、一緒に寝たいと駄々をこねるリシュに合わせ、普段よりも早い時間に就寝した。だがその割に、シュウの体は妙な疲労感を覚えていた。まるで寝ている間も一日分動き回ったかのようだ。
(まさか夢遊病にでもかかったのか?)
いや、さすがにそれはあり得ないか、と頭に浮かんだ疑問を振り払った。もしそうならリシュだって起こしてしまっている。
「んにゃ…」
子供らしく無垢な寝顔だ。見る限り、リシュが夜中に一度も起きていた様子は見られない。寝ているときから姿勢が全く変わっていない。きっといい夢を見ているのだろう。
「夢、か…」
「どうしたよ旦那。また夢でも見たんかい?」
「…あぁ」
テーブルに置いていた地下水が声をかけてきて、適当に頷く。
あまり思い出せずにいるが昨日見た夢も、地球での夢だった。憐や尾白、瑞生がいて、そして孤門たちもいて、だがそれだけじゃない。サイトやルイズ、それに…ティファニア。彼らをはじめとした、地球にいたころに会ったことがないはずの奴らがいた。そして今回は…敵の手に落ちたはずのアスカもそこにいた。
よく覚えていない、とは言うが、それは夢の映像全体を総合して、どれだけ思い出せるか、という意味でだ。夢の一部ならある程度覚えている。
しかし、夢の中でもアスカに夢を語られるとは。どれだけおせっかい焼きなのだあの男は、とシュウは苦笑いを浮かべかけた。だが笑顔といえる形が欠片もできない。愛梨が死んだときから苦笑さえも浮かべられなくなった。
「ずいぶん疲れた顔だな。女を朝まで抱いたわけでもねぇだろうに」
「それを他の連中の前で口にしたら溶かすぞ」
リシュという幼子がいるこの場で地下水が今のようなことを言ったら、絶対に変態の仲間入りを果たしたと誤解されかねない。
「これくらい許してくれよお。俺ぁ最近使われることもなくてめちゃくちゃ暇してんだぜ。これじゃ前の仕事の時の方が充実してたってもんだ」
ブーブー文句を言ってくる地下水。確かに戦いのきっかけがないことで、退屈を好まない地下水はため込んでしまっているといえるだろうが、だからといって捨てたり出て行けと告げてもこちらに実害をなす可能性は否定できないのでいちいち聞き入れてられない。元々こいつは、ルイズと同じ虚無の力を持つティファニアを狙うシェフィールドという女が送り込んできた刺客だ。目的のためなら子供だって操り人形にしてしまえる。
「…逆らわなければ壊しはしない。戦い以外での使い方も考えてやるから、大人しくするんだな。平賀のあのお喋りな剣を見習え」
地下水を腰のホルダーに仕舞い込み、シュウは寝てい
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