暁 〜小説投稿サイト〜
提督がワンピースの世界に着任しました
第33話 定例会議
[1/3]

[8]前話 [1] 最後
 マリンフォードに居る海軍元帥のセンゴクが頭を悩ませている頃、平賀提督や艦娘達が居る神威島でも会議が行われていた。



「定期報告会を始めます」
「ほうこくかーい」

 俺の言葉を受けて、机の上に立つ妖精さんが声を合わせて楽しそうに言う。部屋の中に居る、他の人達も頷いて会議は始まった。

「じゃあ、まずは農業担当。報告を」
「了解しました」

 指名を受けた神威島で農業関係の管理を担当しているハインツが、報告するのに席から立ち上がった。彼は海賊に襲われた村からこの島に移住してきた人間の一人で、今は神威島で野菜や果物などを育てる仕事をしてもらっている人物だった。

「育てていた作物の全て、無事に収穫が完了しました。生育環境にも、食べたりするのにも時に問題はありませんでした。収穫量は資料にまとめた数となります」
「そうか、それは良かった!」

 今までは鎮守府に貯蔵されていた食料や、外から買ってきた食べ物で島に住む人達は食いつないできたが、コレには限界があった。そこで、神威島でも自給自足が出来るようにと島を開墾し農業を始めていた。

 不安だったのが、この島でも問題なく野菜が育つかどうか。この島は、どうやら俺や艦娘達と共に異世界からやって来たのではないか、という疑問があったから。地図にも載っていない島だったので、島ごと別の世界からこの場所に飛ばされてきたのではないか、という考えがあった。

 その場合、この世界の植物が土地に合うのかどうか。作物が無事に問題なく育つかどうかが心配だった。しかし、その心配は杞憂だったようで一安心だ。

「収穫に問題は無かったので、今後は更に田畑を広げていきたいと思います」
「うん、わかった。そのように取り計らって下さい」

 今後の農耕についてのアイデア提案を受けて、農業エリアの拡大を了承する。神威島では、今このようにして島の開発が推し進められていた。



「じゃあ、次は私から」
「お願いします」

 手を上げて、次に報告してきたのがニコ・オルビア。彼女は、オハラから移住してきた研究班チームの統括のような仕事を請け負ってくれていた。

歴史の本文(ポーネグリフ)の研究は、順調に進んでいます」

 バスターコールが海軍の手により発動され、今では地図上からも存在を消されたオハラ。島の中央に全知の樹と呼ばれる巨大な木が生えていたが、それも燃え尽きてしまっていた。だが湖に投げ込んで、燃えないように一時的に避難させた本の数々は、なんとか無事だったよう。

 騒動が収まって誰もオハラに近寄らなくなり無人島になった頃を見計らって、湖にあった書物を全て引き上げて神威島に運び込みが完了していた。

 そしてクローバー博士が主導して歴史の本文の研究がこの神威島にて
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ