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星河の覇皇
第七十部第一章 外縁部の賊その五
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「その中にいれば」
「手に入る富が違う」
「外縁部にいる時とは比較にならないまでに」
「外縁部にいる出国者は百億単位だが」
「そのそれぞれが別々なので」
「中には犯罪組織もある」
「そうした無法な状況でもあるので」
 連合とは違いだ。
「それで、ですね」
「経済規模な比較にならない」
「連合内と外縁部では」
「そして治安もだ」
 それもというのだ。
「違う、連合にいることといないことではな」
「だからですね」
「殆どの者が連合に入ることを選んできた」
「連合に参加した場合の特典を見て」
「何しろ我々は自治は認める」
 中央政府にしてもだ。
「国家であってもな」
「実際にそこから生まれた国家も多いです」
「そうだ」
 まさにとだ、アッチャラーンも話す。
「連合の国家としてな」
「外縁部のコミュニティからはじまった国家も」
「彼等が連合市民になるならだ」
 ここで凶悪犯以外の前非は問わないのも連合だ。
「それでいいからな」
「大抵は連合に参加してきました」
「犯罪組織以外はな」
「それではですね」
「今回もだ」
「犯罪組織との戦闘はあります」
 これは確実だとだ、八条はアッチャラーンに話した。
「それは、しかし」
「それでもだな」
「はい、私もそう見ています」
「通常のコミュニティとはな」
「戦闘にはなりません」
 自治はおろか国家としての主権、独立も認める。それに権益は保証され連合市民の特典も加えられるのならというのだ。
「利益が大きいので」
「外縁部にいるよりはな」
「世を捨てた人もいますが」
 その為に連合を出た者もいるのだ、実際に。
「ですがそうした人はもう」
「惑星の奥深くにいるからな」
「隠者と同じなので」
「戸籍にも一応入れられるが」
「それはそれなので」
「放置されてもいるな」
「半ば死亡扱いで」
「そうだな、それでな」
 こうした扱いの者や少数組織も存在している、極めて個人的な教義に基づいた宗教を持っている個人や団体もそうであったりする。
「仕方がない」
「そうなっていますね」
「だが大抵の組織は入ってきた」
「連合の中に」
「今回もそうなるな」
「防衛省の情報では」
 八条は彼が統括する省庁の情報を根拠として答えた。
「その様です」
「外務省からのものも同じだ」
「左様ですか」
「では今回もな」
「犯罪組織が問題で」
「他のコミュニティ、組織は加えていこう」
「それでは」
「前非は問わないということでな」
 ここでも凶悪犯罪以外となる、連合では凶悪犯罪に時効はないのだ。
「これまで通りだ」
「そして各種犯罪組織ですが」
「全ての組織を把握しているな」
「はい、既に」
「それではだな」
「今は謀略を
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