第三百三十七話 一つ一つの物語その七
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「そして最後はイギリス校だ」
「アーサー=ペンドラゴン」
小柄で金髪、そして何か他のものには見えていないものを見ている様な不思議な少女だった。
「原書はブリタニア列王史」
「マーリン=ペンドラゴンです」
黒に近い緑の髪の毛で左目に片眼鏡をかけている少女だ。
「原書はマザーグースです」
「この連中があたし達の今の仲間だよ」
カザンもライダー達に話す。
「癖のある奴等ばかりだけれど実力は本物さ」
「あら、カザンちゃんがそう言うの?」
リンはそのカザンに悪戯っぽい笑みで言った。
「乱暴でそれでいて仲間思いで個性的じゃない」
「そう言う御前よりましだろ」
「あら、そうかしら」
「そうだよ、そもそも御前最近またバンドの活動再開したんだろ」
「所属会社変えてね」
「そっちの方はどうなんだよ」
「変わらないわよ、そっちの活動は」
リンはカザンにあっさりと答えた。
「別にね」
「そうか、まあ五人そのままで何よりだよ」
「お陰様でね」
「シミも取れたしな」
「道理でおかしいと思っていました」
ここでシュエメイがこう言った。
「メドヘンでありながらメドヘンを憎んでいましたし」
「気付かないうちにシミに操られていたとかね」
シュエランも姉に続いた。
「本当に怖いわね」
「全くだ、しかし今の我等の戦いもだ」
マハーカーリーはそちらの話題もしてきた。
「ゴッドなどという怪しげな者達が相手でな」
「はい、何者かと思えば」
ラヴェーナはマハーカーリーに仕える様にして述べた。
「別の世界の敵とは」
「何ていうか」
アンジェリーナはリンの横で困惑する様にして言った。
「それもシミの様な」
「スサノオ自体が世界のシミということかしら」
アガーテはアンジェリーナの言葉を受けてこう考えた。
「要するに」
「そう考えてもいいみたいね」
ヒルデガルトはアガーテの言葉を受けてそれを否定せずに返した。
「私達の世界での行いを見る限り」
「では戦うまでだな」
マリアは腕を組んで言い切った。
「難しいことは考えずにな」
「そうよね、まずは戦うことね」
タチヤナはマリアのその言葉に頷いた。
「何といっても」
「そう思うがまずはです」
マーリンは一同に参謀の様に述べた。
「ライダーの皆さんも来られたのですから」
「そう。ライダーの方々ともお話をして」
最後に口を開いたのはアーサーだった。
「そうして考えていくべき」
「そういうことだ、では今からカレーを食いながらだ」
学園長は様々な国から来たメドヘン達に話した。
「お互いの世界のことを話してだ」
「そうしてからですね」
「詳しいことを決めていくとしよう」
葉月にも応えてだ、そうしてだった。
ライダー達
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