暁 〜小説投稿サイト〜
吸血鬼になったエミヤ
018話 修学旅行異変《弐》 西の刺客
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



しばらくしてまずタマモがやってきた。

「シホ様に刹那、もうばれてしまったのですか」
「うん、少し油断していたのかもね」
「すみません」
「いえ、この際知られている事で裏方に徹しれればやりやすいです」

タマモは笑いながらそう答えた。
そして少しするとネギ達がやってきた。

「あ、あの…刹那さんとシホさんにアヤメさんは僕達の敵ではないのですか?」
「はい。こうして話をしている以上信じてもらえると助かります」
「そうですか。よかった…」
「あ…ところで神楽坂さんには話しても大丈夫ですか?」
「は、はい。大丈夫です」
「もうすでに巻き込まれているようなものだし気にしていないわ。(……ただ、やっぱりオコジョが喋っても驚かない世界の人なんだなと思って……)」

アスナの呟き声が聞こえたのかシホは苦笑いを浮かべる。
昔は私もそうだったなぁ…と少し哀愁を漂わせていた。

「敵の嫌がらせがかなりエスカレートしてきました。このままではこのかお嬢様にも及びかねません。それなりの対策を講じなくてはいけませんが…」
「?」

刹那はジトッとした目でネギを見やると、

「それにしても、ネギ先生は優秀な魔法使いと期待していたんですが、意外と対応が不甲斐なかったようなので敵も調子に乗ったようです」
「あう……すみません! まだ未熟なもので……」
「じゃやっぱりあんたらは味方って事か?」
「はい。先ほどからシホさん共々そういっているでしょう」
「俺っちも勘違いしていたようで謝るぜ、剣士の姐さんにシホの姉さん方!」
「はい、すみませんでした。僕も協力しますから敵について教えてください」
「とりあえずシホさん達はご存知だとお思いですが一応ネギ先生達には伝えておきましょう。私達の敵は関西呪術協会の一部の勢力で陰陽道の『呪符使い』です」
「その、ジュフツカイ? って一体なんなの?」
「呪符使いとは京都に伝わる日本の魔法『陰陽道』を基本としていて西洋魔法使いと同様、呪文などの詠唱時に隙が出来るのは同じです。ですから魔法使いの従者(ミニステル・マギ)と同じく、こちらには善鬼・護鬼といった強力な式神をガードにつけてその間に詠唱を済ませるものが殆どでしょう」
「タマモと比べるとどうなの?」
「アヤメさんに合わせますと今の時代ではあちらの方が下だと思われます」
「アヤメさんも呪符使いなのですか!?」
「はい。ご安心を。このタマモ、関西呪術協会のものではありませんから。別系統と思われて結構です」
「はぁ…」
「それで続きですが他には私の出である京都神鳴流がバックにつくことがあります」
「それなんですけど、刹那さんはなんなんですか?」
「京都神鳴流とはもともと京都を護り、そして魔を討つために組織された掛け値なしの戦
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ