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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
兎と騎士と獣
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は四糸乃の肩口を浅く掠め、後ろへ抜けていく。ツーと四糸乃の肩から血が垂れた。

「な・・・っ」

士道は声を詰まらせ、バッと振り向いた。 そこには、白銀の機械鎧に身を包んだ女性と私服姿の青年が、鍔迫り合いしながら浮遊していた。

「さ−−暁夜・・・ッ」

士道が青年の名前を呼んだ。

「何でここに来たんだ!士道!!」

リンレイによる高速の連撃を何とか防ぎながら、暁夜は士道に尋ねる。

「き、決まってるだろ!お前らに四糸乃を殺させない為だ!」

「あぁ、そうかよ!」

士道の言葉に微かな苛立ちを込めて答える。

「暁夜君、何で!私の邪魔をするの! ASTに所属してる君が−−なんで、精霊を守る?!」

リンレイが怒声を上げ、〈クラレント〉の出力を上げていく。その度に一撃一撃の重さが代わり、腕が折れそうになる。このままでは落とされる。

「ぐっ…精霊を守る? ち−−違いますよ、リンレイ先輩。 俺は・・・アンタの攻撃から民間人を守ってるだけです!!」

ギリぃと歯を食いしばり、擬似大天神『ヘラクレスα』を解放する。それにより、全身に力が漲っていく。

「チッ、少しはやるようになったみたいじゃない!でも−−その程度で調子に乗らないでよねッ!!」

「−−が・・・ッ!?」

先ほどよりも強烈な一撃に、強化したはずの暁夜の身体が容易く地面へと落下した。地面が抉れ、灰色の砂煙が出る。微かに赤色の液体−−血が瓦礫を伝っているのが見えた。

「暁夜!!」

士道は暁夜に駆け寄ろうした瞬間、

「ぅ−−ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ・・・ッ」

すぐ近くからそんな声がして、そちらに視線を向けた。 四糸乃が、リンレイの姿を見て、ガタガタと身体を震わせている。

「・・・・っ」

士道は、眉をひそめて息を詰まらせた。

「ぁ、っぁああ、ぅああああっぁぁぁぁぁ-っ!」

叫び、四糸乃が再び両腕を〈氷結傀儡〉に差し入れる。 そして凄まじい冷気をあたりに撒き散らしながら、後方へと滑っていった。

「ッ、四糸乃・・・!待ってくれ!」

士道の懇願も届かない。

四糸乃に操られた〈氷結傀儡〉は、ゴォォォォォォォォォ−−という音を立てながら、周りの空気を吸い込んでいった。
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