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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第二百三話 ミステリー研究会その五
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「もうね」
「言う人も減ってるのね」
「そうだよ、それでうちのミステリー研究会は最初から」
 どうもそうだったらしい、それこそ戦前から。
「予言についてはね」
「否定的だったの」
「ノストラダムスとか世を乱す話は」
 そうした予言はだ。
「研究の対象外だったんだ」
「それはいいことね」
「ムスリムの部員の人がいて」
 イタワッチさんも信じているイスラム教の信者さんがだ。
「預言のお話をしたりしたことはあっても」
「ノストラダムスとかは」
「何でも悪魔博士がそうした本のことを当時の部員の人達に話して」
 予言ブームが起こった時にだ。
「その時からね」
「部活で予言は扱わなくなった」
「そうなの」
「いいことだと思うよ」
 そんな世の中を変に騒がせる話が定着しなくてだ。
「それはね」
「そうね、確かにね」
「そんな話迷惑だし」
「人類滅亡だの何だの」
「そんなのはね」
「ええ、じゃあね」
「そろそろよね」
「ここだよ」
 お話をしているうちに部室の前に来た、そこにはしっかりとミステリー研究会と書かれている。その前に来てだ。
 扉をノックするとだ、すぐにだった。
 度の高そうな眼鏡をかけた黒髪で黒い詰襟の痩せた人が出て来た、僕はその人を見てすぐに誰かわかった。
「岩窪君じゃない」
「あっ、暫く」
 岩窪君の方も僕に挨拶してきた。
「元気そうだね」
「うん、君もね。そういえば」
 僕はここで思い出したことがあった、そのことは。
「君もミステリー研究会だったね」
「そうなんだよ、これがね」
 僕に笑顔で答えてくれた。
「それで君達が来るって聞いてね」
「待っていたんだ」
「そうだったんだ、丁度部室で調べものしていたし」
「UFOかな」
「それのことでね」
 笑顔でだ、僕に言ってくれた。
「調べていたし」
「それでなんだ」
「部室で待っていたんだよ」
「そうしてくれていたんだね」
「お客さんはそのお二人だね」
 岩窪君は僕の後ろにいるラブポーンさんとイタワッチさんを見て僕に今度はこのことについて尋ねた。
「そうだね」
「うん、そうなんだ」
 僕も素直に答えた。
「二人に未確認動物の説明を詳しくしたくて」
「それでだね」
「うん、そうなんだ」
「じゃあね」
 それならとだ、僕も頷いてだ。
 僕達を部室に入れてくれた、部室の中には本棚にUFOや未確認動物の本が囲まれていてそうしてだった。
 ネッシーや雪男のフィギュアもある、それでだった。
 ラブポーンさんはネッシーのフィギュアを見てだ、僕にこう言ってきた。
「首長竜をね」
「うん、一般的な説ではそうなってるからね」
「だからよね」
「まあ実際はね」
「ネス湖にいつもいるかどうかもわかならい
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