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カレーはスパイス
第五章
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「いいのか」
「それでもだ」
「魔力は温存して欲しいか」
「それを使ってもだ」
「魔力を多く消費するからか」
「そうだ、相手は巨大な火山でだ」
「噴火する直前か」 
 吉川はその目を鋭くさせてドラゴンに返した。
「それだけに溶岩が多いか」
「そうだ、だからだ」
「今は少しでもか」
「魔力を温存して欲しい」
「わかった、ではな」
 吉川も頷いた、そしてだった。
 二人はドラゴンの背に乗せてもらってだ、空を飛ぶ彼に火山の噴火口にまで案内してもらった。そうしてだった。
 火山の噴火口まで行くと実際にだった。
「これはな」
「噴火直前だな」
「何時噴火するかわからない」
 そうした状況だとだ、吉川も噴火口を見て言った。
「これは早速だ」
「溶岩を減らす必要があるな」
「ある」
 絶対にという返事だった。
「これはな」
「ではだな」
「氷やみずをいった冷やす術をだな」
「次々に使う、それも強力な術をだ」
 冷やす系統の術をというのだ。
「使うぞ、溶岩も火だ」
「ならばな」
「火には水だ」
 これに限るというのだ。
「これを出せばだ」
「冷えるな」
「溶岩もな、だがこの量だ」
「生半可な術では無理だ」
「これでもかとぶつける」
 冷やす系統の術をというのだ。
「そうするぞ」
「ではな」
「それでは」
 尾崎も言った、そしてだった。
 二人とドラゴンは様々な冷やす術を溶岩に対してぶつけた、召喚魔法も使いとにかくふんだんにだった。
 溶岩にぶつけていった、するとだった。
 さしもの溶岩も少しずつだが冷えていき只の岩となった、そしてその岩をだ。
 これまた術で片っ端から粉々にして消し飛ばしていきその下の溶岩をまた冷やして岩にしていく、それを繰り返してだ。
 遂に溶岩を目立たなくなるまで減らした、それまでに二人もドラゴンもかなりの魔力を消費して回復もさせていたが。
 それでもだ、かなり消耗していてだった、ドラゴンは疲れ切った顔で言った。
「疲れたな」
「全くだ」
 吉川はこう言っても表情はクールだ。
「実にな」
「そうだな、しかしだ」
「これでだな」
「これで当分大丈夫だ」
「噴火の危険はないな」
「これだけ減らせばな」
「それは何よりだ、だが今度はだ」
 それが何時になるかわからない、少なくとも遠い未来のことだ。
 だがそれでもだ、吉川はドラゴンに言った。
「いいか」
「別の者をだな」
「レッドドラゴンに知り合いはいるか」 
 先程の話に出た火を操るドラゴンはというのだ。
「それか火龍はな」
「遠い方にいる、オーストラリアにな」
「ではその者にだ」
「協力を仰げというのだな」
「その時はな」
「わかった、今は衝突していて呼べなかったが」

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