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馬鹿息子を探して
第三章
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「出来れば誰にも邪魔されたくないんだがね」
「ですがお父上は」
「父さんは心配し過ぎだよ、僕はちゃんと生活出来ているんだ」
 作家は又吉にむっとした顔のまま述べた。
「大人としてね」
「そんな生活していますと」
 遊興のとだ、又吉は言うのだった。
「親御さんは心配しますよ。十年もお顔を出されていないのですね」」
「遊んでも人の道は踏み外していないし健康には気を使って女の子達も大事にしているよ」
「毎日酒池肉林ではお身体を壊します」
「大きなお世話だよ、僕には創作があるんだ」
「僕たちは捜索を依頼されています」
「読み方は同じでも漢字が違うよ、若しかして家族に大事があったのかい?」
「そこまでは知りませんが」
 依頼書にはそんなことは書いていなかった。
「ですが」
「戻れと言ってるんだね」
「お父上が」
「ふん、僕は今は戻らないよ」
 作家は強い声で言い切った。
「遊び続けるよ」
「どうしてもですか」
「父さんにはこう伝えてくれ」
 又吉にも告げた。
「作家の心は誰にも縛られないと」
「では」
「そういうことでね」
 最後まで行ってだ、作家はダックの女の子達を連れてそのうえで海の方に行った。その後ろ姿を見送ってだった。
 又吉は北原にこう言った。
「あれではです」
「どうにもでごわすな」
「ならないですね」
「まるで反抗期ですね」
「永遠の反抗期でごわすな」
「全くです、ですが目立つ方で悪人ではないので」
「また見付けてでごわすな」
 目立つからそれも容易だというのだ。
「そのうえで」
「何度も説得しましょう」
「それがいいでごわすか」
「はい、では今は」
 ここでだ、又吉は自分達の後ろの方を見た。そこには海の家があった。
「泳ぐことは出来ずとも」
「それはそれで楽しむべきでごわすな」
「そうしましょう」
「ではでごわす」
 こうしてだった、二人は作家の説得はまたの機会にして今はとりあえず機会を待つ間自分達もリゾートを楽しむことにした。
 それで海の家でそーきそばやゴーヤチャンプルといった琉球の料理を楽しんでだった、それから二人でリゾート地を歩いていった。その中で。
 二人はある石を売るダークエルフの雅に負けないまでの見事なスタイルを白ビキニで覆っている美人のお姉さんから声をかけられた。
「石いりますか?」
「琉球名物星の砂と、ですね」
 琉球を治めていた又吉はお姉さんに身分を隠して応えた。
「それにお口に含めば」
「はい、それで水中でも息が出来る石もです」
「売っていますね」
「それをお口に含めばでごわすな」 
 北原もそのワを聞いて述べた。
「海の中を自由に泳げるでごわすな」
「しかもお水の中もはっきり見えます」
「マーマンや魚人でなくても
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