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馬鹿息子を探して
第一章
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いますが」
 作家として成功しているがというのだ。
「軽くていい加減な性格で」
「それで、でごわすか」
「この島のリゾート地に行ったきり親に顔を見せないので」
「連れ戻しに来い、でごわすな」
「そう書いています」
 実際にというのだ。
「その様に」
「うむ、確かにそう書いているでごわすな」
 北原は又吉が持っている依頼を横から見つつ述べた。
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