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星河の覇皇
第六十九部第五章 分権派の警戒その六

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「それで我々が止まっていいか」
「そうはなりませんね」
「連合は発展していく国です」
「無限の開発、開拓地があります」
「それを使わない手はないですね」
「確かに我が国は寒冷地ばかりだ」
 ロシアは、というのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「その開発、開拓地をですね」
「効果的に使い」
「例え寒冷地でも」
「ロシアも大きくなる、やがてはだ」
 先を見据えてだ、グリーニスキーは閣僚達に言った。
「わかるな」
「はい、ロシアを連合第一の国にしましょう」
「日米中も越える」
「そうした国に」
「我が国は確かに大きい」
 連合の三百以上の国の中でもかなりだ、伊達に四大国のうちの一国ではない。しかしそれでもなのである。
「しかしだ」
「それでもですね」
「我が国は第四位ですね」
「その四国の中でも」
「最も力が落ちる」
「そう言われていますし」
 それにとだ、閣僚達も話す。
「国力もですね」
「実際に第四位です」
「人口も総生産も」
「領有している星系、惑星は最も多いですが」
「衛星も」
 だがそれでもなのだ。
「昔から最も多いですが」
「それでもですね」
「我々は第四位です」
「アメリカ、中国が来て」
「日本です」
「どうもこの順位は変わっていません」
「長きに渡って」
 これが連合の中でのロシアだ、その為最も多くの星系や惑星を持っていてもそれでも長い間第四位にあるのだ。
 それでだ、グリーニスキーも言うのだ。
「しかしだ」
「それはですね」
「何としてもですね」
「国力を上げ」
「人口も増やし」
「三国を越えましょう」
「絶対に」
 また話した閣僚達だった、そして。
 グリーニスキーは再びだ、こう言ったのだった。
「今すぐには無理だ」
「はい、どうしてもです」
「三国の力は大きいです」
「第三位の日本にしても」
「国力は高いです」
「そうだ、我々よりもな」
 ロシア以上にというのだ。
「あの国は豊かだ」
「人口は我々と同じ位で」
「領有している星系は我々より遥かに少ないですが」
「それでもです」
「豊かな星ばかりで」
 それが為になのだ、日本は。
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