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許されない罪、救われる心
161部分:第十五話 許される心その二
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第十五話 許される心その二

「それは」
「クレープはどうかしら」
 如月はメニューを開いてそれを見ながら述べた。
「アイスクリームのクレープ」
「いいと思うわ」
 弥生はそれはいいというのだった。
「それでね」
「そう。それじゃあそれにするわ」
「ええ」
 こうして二人でそのクレープを頼んだ。程なくして上から白いクリームをかけた黄色いクレープが運ばれてきた。皿は白いものだ。
 それをフォークとナイフで切るとだ。中にはやはりアイスがあった。
「やっぱりね」
「アイスとクレープってね」
「そうよね。とてもね」
 如月は微笑みと共に弥生に対して返した。
「合うわよね」
「ええ。如月昔からクレープとアイス好きよね」
「大好きよ」
 その通りだとだ。如月はまた言葉を返した。
「本当に子供の頃から」
「このお店もね」
「よく二人でね」
「そうよね。来てるわよね」
「そして今も来て」
 如月はその微笑みのまま弥生に話した。
「こうしてお喋りして」
「それも昔と同じね」
「そうね。同じよね」
「戻ってきたのね」
 そしてだった。弥生はここでこうしたことを言ってきたのだった。
「私達」
「そうなるのね。それで」
「ええ」
「三人も来るわね」
 如月はここで三人の名前も出した。
「そうよね」
「そうなるわ。じゃあ三人が来たらね」
「今度は三人でね」
「楽しみましょう。ただね」
 弥生も微笑んでいた。彼女はこう言ったのだった。
「あの娘達は何を頼むかしら」
「ケーキじゃないかしら」
 如月はこう予想した。クレープとその中のアイスを食べながらだ。アイスはバニラとチョコレートが入っていた。どちらも冷たく実に甘い。
「長月はホットケーキで」
「あの娘ホットケーキ好きだからね」
「シロップたっぷりかけてね」
「あれはかけ過ぎよね」
「そうよね」
 こんな話を笑顔でする。そしてだった。
 やがて三人も来た。その三人も席に座ってだ。そして長月が頼んだのはやはりそれだった。如月と弥生は彼女がそれを頼むのを聞いて顔を見合わせて笑い合った。
「やっぱりね」
「ホットケーキだったわね」
「何だよ、うちがホットケーキでおかしいのかよ」
 長月は口を少し尖らせて二人に言い返した。
「ホットケーキ好きだからいいじゃねえかよ」
「実は何頼むか話してたのよ」
「二人でね」
 二人はその長月にこのことを話した。
「そうしたら本当に」
「ホットケーキ頼んだから」
「それがおかしいのかよ」
「おかしくはないわよ」
「ただ。予想通りだったから」
 それで笑顔になっているというのである。
「それでなのよ」
「別に悪気はないから」
「ちぇっ。まあホットケーキ食べるのもな」
 長月
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