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蒼穹のカンヘル
四十一枚目
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に逃げた後みたいね」

チッ…。

研究員達に手を向ける。

「取り敢えず、お前ら全員俺の糧になれ」

研究員達を侵食していくと、様々な知識が流れ込んでくる。

教会の事。子供達の事。聖剣の事。因子の事。

全員の体が完全に結晶化し、粉々に砕けた。

「あとは…どうするかなぁ…」

「みゃ、少年。リアス・グレモリーが此処に向かってるにゃ。その後ろに白音と少年の姉もいるにゃ」

「わかった。出迎える」

side out







篝が四人を迎え入れた。

「ようこそリーアちゃん。人間の業を濃縮しまくったクソみたいな研究所へ」

「あらずいぶんなお迎えね。堕天使三人に囲まれて肝がひえたわ」

篝は研究員を拘束していた部屋で机に腰かけていた。

出迎えにいかせたレイナーレ達がリアスの後ろに控えている。

「いや、俺だって自分で行くべきかと思ったけど、色々準備があったからさ」

「そう? ま、それで納得しておくわ」

「それにもしレイナーレ達が暴走しても姉さんがどうにかするんじゃない?」

「あら、嬉しい事を言ってくれますね篝」

篝が簡易ベッドを指差す。

「その男の子はあっちね。それで? リーアちゃん達こんな所で何してたの?」

「別件で近くまで来ていたのだけど、偶々悪魔のエージェントと会ったのよ。
その人から話を聞いて、ここまで来たって訳」

「ふーん…」

「そうそう。そこの男の子は眷属にしたわ」

「俺も残りの子を甦らせたよ」

「大団円かしら?」

「さぁな。それは彼等が決める事じゃないのか?」

「ええ…そうね」

「兎に角セラフォルーやサーゼクスに指示を仰ごう。
この研究所は…直ぐにでも教会の処刑人が来るだろうから土地ごと俺の領地に持っていこうか」

篝がカンヘルでコツンと床を叩いた。

中からは確認できないが、この時研究所周辺の土地は丸ごと黒い球体に飲まれていた。

闇が晴れた後、そこには明らかに土壌も植生も異なる場となっていた。

「さぁ、これで追っ手を気にする必要もなくなった」

篝は少年をレイナーレに抱かせ、施設を出る。

施設の土地は屋敷の数十メートル隣に転移していた。

「残りの子供達も大部屋に布団か何か敷いてから寝かせる。
その時はロストで送るから、お前達は大部屋に布団敷いて。敷き布団だけでいいから」

篝がメイド(擬き)に指示を出す。

「OK。わかったっす」

「こんなのばっかりね私達」

「最近戦ってなくて体がなまっているな…」

「そら行け。【ロスト】」

四人が屋敷へ転送された。

「俺達は今から魔王の元に向かう。OK?」

篝が
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