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提督はBarにいる・外伝
前哨戦、そして決戦へ……
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し』が身体の芯から染み付いている提督とその部下としては最古参の艦娘は、いい具合に戦闘狂な方向に狂っていた。誉め言葉である。

「そのグラフを見れば解るとおり、あの空襲は一定の間隔で激しさを増していた……これがどういう事か。解るか?利根」

「……波状攻撃、だったのか?アレが」

「その通りです、非常に間隔が短いですが一定のリズムで発艦された艦載機の群れが襲ってきていたのです」

「それだけの物量を抱えてるってだけでも驚異的だがな。それも何かしらタネがありそうな気はするが……大事なのは『奴の一度に発艦させられる艦載機』の数だ」

 一度に発艦させられる数を上回る数の艦載機を此方が一度に突撃させ、飽和攻撃で敵を制圧する。一見力任せに見えるが、一度相手に主導権を握らせてしまえば敵の方が制圧力の高さは上だ。ならば短期決戦で航空機の飽和攻撃の上、金剛をはじめとする戦艦による制圧射撃、トドメの雷撃をかました上にそれでもダメなら神通と夕立という『妖怪首置いてけコンビ』による格闘攻撃で確実に殺す、という算段だ。

「航空機の発艦タイミングのタイムスケジュールは此方で組んでおきました。ご確認を」

「……用意がいいな?」

「提督が必要とするであろう物を常に用意し、後はそれを何処に仕舞い込んだかを思い出すのが戦場での私の務めです。後は提督がご指示を頂くだけですが?」

「有能すぎて逆に怖ぇわ」

 流石は腹黒眼鏡、としか言い様の無い手際の良さだ。あとそのどや顔やめーや。





『偵察機から入電!目標を発見、座標を記録!』

『陸攻隊と第二艦隊にも座標を送れ!遅刻した奴は提督に擂り潰されてつみれにされっぞ!』

『こちら第二艦隊所属航空隊!座標データを受信、第一航空隊との合流ポイントへ向かう!』

『こちら基地航空隊、ゼロポイントを通過。現在時刻ヒトヨンサンフタ、【作戦名:メテオール】開始!第一段階、陽動開始!』

 忙しなく無線をやり取りしているのは艦載機に乗る妖精さんと通信担当の妖精さんだ。今は見た目はちっこい少女だが、中身は当時戦っていたオッサンばかり(らしい)ので、何とも男臭い上に物騒な会話だらけだ。しかし、その会話で作戦の火蓋が切って落とされた事が作戦参加者全員に伝わる。ここから先は失敗は許されない一発勝負。

「OK!第一フェイズ、航空攻撃……GO!」

「第一次攻撃隊、攻撃配置!艦爆隊は全機高度5000まで上昇して!」

「艦攻隊は高度300に降下した後、その高度を維持。戦闘機隊はそれぞれの攻撃隊にエンゲージ」

 これは赤城と加賀が組んだ際の役割分担だ。赤城が2隻分の艦爆隊を、加賀が艦攻隊を指揮し、艦戦はその護衛に張り付かせる。それと同時に無線越しに掛け声が飛ぶ。

『そ
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