暁 〜小説投稿サイト〜
社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
おまえがちょうどいい
Part.4
[1/9]

しおりが登録されていません
[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 シナリオ3日目に突入だ。今は授業が全て終わって時間は12時過ぎ。土曜日ということもあっておまえたちは完全にフリーな状態だ。まぁ、好きに行動していいよ。

「特にバイトのシフトとかは入っていないし、9時に学校前に集合して賀川先生の家に向かおう」

「そうね、それでいいわ」

「こんな事件、とっとと解決しましょう。正直あんまり眠れていません」

「というわけでGM、俺は昨日入手した賀川先生の自宅の住所を頼りに向かうとする。《ナビゲート》は必要か? 初期値なんだが」

 あーいや、いらないかな。おまえさんたちの地元っていう設定だし、土地勘があるから地図を見ながら行けば普通に着く。なんか理由があって早く突き止めたいならダイスを要求するが。

「早く解決したいのは山々ですけど、初期値の《ナビゲート》に失敗して迷子になっても困りますし、ここはグー◯ルマップ先生に頼りつつ賀川先生の家に向かいましょう」

「賛成よ。10パーセントにかけるのはリスクがあるし、ファンブルが出たら目も当てられない。普通に向かいましょう」

「よし、じゃあスマフォ片手に賀川先生の家に向かおう」

 住所頼りに賀川先生のアパートに向かうと。それじゃあ10分もかからずにそのアパートに辿り着く。

「アパートはどんなアパート? ダイスを振らない範囲でわかることを教えなさい」

 はいはい。
 アパートは木造2階建てのボロアパートだ。ここからおまえさんたちが通う学校が見えるくらい近い場所にある。部屋も6部屋しかなく、見るからに小さいから1人暮らしの人向けの安いアパートだということが自然とわかるだろう。

「……こんなアパートじゃ、管理人なんていやしないわよね?」

 いないねい。やったところで金と管理が釣り合いそうにないし。

「このアパートに見たらわかるくらいの明らかな異変はありませんか? アパート全体を見渡してみます」

 2階の窓際の一室。最初はカーテンだと思うかもしれないがそれは違う。びっしりと薄紫色の花が窓を埋め尽くさんとばかりに咲いている。あの咲き方からして手入れがされていないことくらいはわかるんじゃないか? 知らんけど。

「あそこだな。念のために確認だ。表札くらいはあるだろう? 郵便受けでもいいが。それでその住人の名前を確認する」

 その部屋203号室の表札には『賀川康史』と表記されている。郵便受けにはダイレクトメールやチラシが数枚残っている。ああそうだ。この部屋の前に来た全員、《聞き耳》判定をしてくれ。

 射命丸《聞き耳》53 → 26 成功
 萩村 《聞き耳》60 → 47 失敗
 遊星 《聞き耳》65 → 13 成功

 お、全員成功か。いいねい。じゃあドアの向こう側から学校にいたときに感じたあの
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ